きもので手抜き生活

観光立国日本を支える二条城NAKED FLOWERS ~2023京都の桜その2~

数年前「新・観光立国日本論」という本が話題になりました。日本在住の経済アナリストのデービッド・アトキンソンが著した本です。

この人の書く本は、世界中で最も早く老齢化が進んだ社会を生きていく日本人がたくましく幸せに生きていく指針として、日本の観光立国化などを訴えています。

ただし彼の論理に対して、私たちの世代以前のバブルを経験した「ジャパン アズ №1」をいまだに信じ続ける人々には、かなり反感を買っているようです。けれども、自分は基本的には彼の主張には賛成です。

自分は大卒新任として就職した35年くらい以前から30年間物価がほとんど変わらないという、失われた30年間と言われる時代を現役として仕事に打ち込んできました。自分はそれでよかったけれども、自分の子どもや孫たちにとっては、こんないずれ行き詰まる社会ではいけないと思います。このままの日本では他の国に移住するか、衰退する経済の日本の中で細々と生きていくかの二択しかないような人生になりかねません。今何かを変えていかなければという思いは、アトキンソン氏の主張などにつながっていきます。

そんなアトキンソン氏は、現在取り組んでいる事業として日本の文化伝統を守り、分かりやすく世界に発信するという仕事をしています。二条城の観光プロデュースはその一つであることを、著書の中で知りました。

それで、京都へ桜を見に行くと決まったときに、ネットで色々な桜の名所を検索しましたが、「二条城桜祭り NEKED FLOWERS」を見つけ、どんな取り組み方をしているかぜひ見てみたいと思ったのです。

NEKEDは、日本中の観光になりそうな眼玉スポットとコラボして、主に夜間のプロジェクションマッピングを活用したイベントを展開しています。

開場では、二条城の豪華な門に映し出される桜や和のイメージ動画はもちろん、自分のスマホを連動させて入力した言葉によってそれぞれ違った画像が桜の木に映し出されたり、自分の名前がたんぽぽの綿毛に乗ってお堀の石垣を飛んで行ったりするなど、いろいろな仕掛けがあります。

デジタル難民に近い自分にはちょっと敷居が高いですが、娘に教えてもらいながら、夜桜の美しさとNEKEDならではの面白さを味わいました。

 

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