旅行

浜名湖湖北五山 ~その1:摩訶耶寺~

浜名湖湖北五山とは、初山宝林寺(しょざんほうりんじ)、龍潭寺(りょうたんじ)、大本山方広寺(だいほんざんほうこうじ)摩訶耶寺(まかやじ)、大福寺(だいふくじ)の五つの古寺をいいます。その内の摩か耶寺に行ってきました。

摩訶耶寺は、奈良時代の726年行基菩薩によって富幕山に開創された高野山真言宗の新達寺が元だそうです。後の平安時代に、一条天皇の勅願により摩訶耶寺として浜松市三ケ日町に移ったのだそうです。

歴史のあるお寺だけあって、境内の奥の方には裏山から湧き出す水を落とす滝や、古いお地蔵様が並び、鎌倉初期の造営といわれる池と庭園もあります。

普通お寺の庭は、お寺の中から眺めるものですが、現在の本堂がある場所とは少しずれた場所にあります。案内のパンフレットには、武田信玄軍による兵火により本堂が焼失したとあるので、昔はこの庭が眺められる位置に本堂か法堂などがあったのかもしれません。

でも、庭が眺められるように小さな建物があり、その縁台に腰かけてお寺を鑑賞することができます。厳格な雰囲気ですが、築山と石組が心を落ち着かせるいいお庭です。

本堂の格天井には、様々な花鳥が描かれ、木彫の飛天なども味わいがあります。奥の宝物蔵には、大正時代は国宝だった千手観音像(国指定重要文化財)があります。重厚感のある体付きの観音様で、人々の信仰を集めたのも分かるありがたみを感じます。

もう一つの重要文化財である不動明王像は修復を兼ねて浜松市美術館で開かれていた「みほとけのキセキ -遠州・三河の寺宝展-」に出品されていました。見に行こうと思っているうちにうっかりして会期が終わってしまったので残念です。

地方のお寺にも見応えのあるところがたくさんあります。しかも、訪れる人は少ないので、心落ち着く一日を過ごすことができました。

 

 

 

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