旅行

ティハール ~ネパール光の祭り:前編~

毎年11月ごろネパールではティハールというヒンドゥー教のお祭りが行われます。首都カトマンドゥ一番の繁華街タメル地区に行くと、お祭りに使う色粉を売る出店があちこちにできます。稼ぎ時なので子どもが店番をしていることが多いです。いつもにぎやかな街ですが、お祭りの間は特別に人手が多いようです。

ティハールの前夜祭は店先や道路などに色粉で絵を描いて絵にろうそくを置いて火を灯して飾ります。私の友達のAちゃんは、ネパール人のRさんと結婚して、タメル地区でパシュミナなどを売るお土産屋さんを営んでいます。この日は、お店の中で色粉の絵を描くのを手伝わせてもらいました。道具などは使わず手で粉をまいて描いていきます。

店先の灯が神様を呼び込む合図となり、店の中にもたくさん絵を描き店の奥まで神様を導くように絵と光でつないでいきます。店の奥までやってきた神様は、店に福をもたらしてくれるそうです。

バイクや車まで通る道にも絵を描くので、踏まれて絵が崩れることもありますが、みんなお構いなしにどんどん絵を描いていきます。花びらや豆、種などを使う場合もあります。

子どもたちは次から次へと店を回り、楽器を鳴らしながら歌を歌います。すると店の人たちがお小遣いをくれるのです。一年の中でこの時しかお小遣いが稼げないので、子どもたちも必死です。

 

 

お祭りの間街中が飾り付けられますが、特にマリーゴールドの花をつないだり花びらを散らした飾りは華やいだ雰囲気を盛り上げます。

ネパール最大のお祭りはダサインというお祭りだそうですが、日本のお正月のようなもので、みんな田舎へ帰ってしまって逆に町は閑散としてしまいます。でも、ティハールは町中が色粉の絵や楽隊のパレードなどで賑やかになるので、観光客も楽しめるお祭りです。ただ、旧暦で日程が決まるので、ネパールの暦に詳しい人に確認しないとちょうどいい日に見られないのが難しいところです。

 

 

 

\クリックして応援してね!/
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 暮らしを楽しむへ