きもので手抜き生活

伏見稲荷 ~2023京都の桜その3~

わが家の仏壇の横のスペースには伏見稲荷があります。夫の祖母は昔から商売を営んでいて、商売繁盛の神様として伏見稲荷を信仰してきました。伏見稲荷の参道には、名物千本鳥井のミニチュアがたくさん売っていて、それらのグッズを買いそろえてお稲荷さんでご祈祷してもらうと、自宅のミニチュア稲荷の中にも神様が下りて来てくれて商売繁盛を助けてくれるのです。我が家のお稲荷スペースは、幅80センチ、高さ50センチ、奥行き100センチくらいで結構広く、赤い提灯がぶら下がった下に、ずら~っと朱の鳥井が並んで、行き止まりは薄暗くてよく見えないので、かなり怪しげな雰囲気を醸し出しています。

夫は小さいころから半年に一度くらいは祖母に連れられてお稲荷さんに通ったそうです。その度に、参道の店で一つずつ鳥居やお供えグッズを買い、名物のスズメやウズラの丸焼きを食べて帰って来るのが楽しみだったそうです。こんなに京都の常連だったのに、お稲荷さんの裏山の千本鳥井には、一度も行ったことがなかったというのは驚きです。

だからなのか、夫との初めてのデートは京都でした。自分にとっては小学生の修学旅行以来の京都なので、いきなり京都に行くなんで何を考えているんだろうとびっくりでした。でも、彼にとってはしょっちゅう行っていて、少しお出かけ気分が味わえるところだったのです。

今回娘と伏見に来たので、お稲荷さんにも行こうという事になりました。自分も昔何度も夫と来て飽きてしまったので、何十年も着たことがありませんでした。ここは数年前から、朱の鳥井がずらりと並ぶ風景が受けてインスタ映えするというので人気になりました。

コロナから解放されてからの京都は、かなり外国人も増えました。伏見稲荷を訪れると、その傾向はさらに強く、外国人の方が日本人より多いのではないかと思えるほどでした。

父親からいつも伏見稲荷のスズメの丸焼きの話を聞いていた娘は、初めてなのでどうしても食べたいらしく、売り切れだったスズメの代わりにウズラの丸焼きを食べてきました。昔は串に刺したまま、丸ごとの形だったような気がしますが、店内で食べると小さく切って提供されました。小さな骨ごとなので、よく噛んでいると味わいがじわーと口の中に広がります。

わが家にとって遠くて身近な伏見稲荷は、京都の中でも特別な存在です。

 

 

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