旅行

三井寺の鐘

境内の広いお寺や神社は密になりにくいので、最近どこかに行きたいなというときによく訪れます。滋賀県の三井寺は、三代の天皇の産湯をくみ上げた井戸があるということでその名が付き、金堂は国宝になっている由緒正しいお寺です。他にも弁慶の引きずり鐘の伝説も有名です。

以前三井寺を訪れたとき見たはずなのに、再び訪れるまで弁慶の引きずり鐘のことはすっかり忘れていました。なるほど鐘の側面に本当に引きずったような跡があります。弁慶が三井寺から奪って延暦寺へ引きずっていく途中で、鐘が帰りたいと鳴いたので、崖から鐘を落としたという話ですが、いったいどこまで本当なのでしょうか。

弁慶の怪力にちなんだ力餅を茶屋でいただきました。抹茶の粉の下に羽二重餅とパリッとした細い飴が入っていて、そのミスマッチな組み合わせの食感がよくとても美味しかったです。

釣鐘の土人形や饅頭食いという土人形の土産も有名で、饅頭以外に猫を抱いているともらった子供は優しい子になり、ザクロを持っていると子宝に恵まれるなどのご利益があるそうです。

若いころは、お寺などあまり興味がなかったのですが、お寺の歴史や関わりのあることにエピソードがいろいろあると、面白みが増えていいと思うようになってきました。

引きずり鐘は展示だけですが、立派な鐘楼もあります。誰でも鐘をつけるのですが、なんと一回800円もかかるので、誰もついていませんでした。

せっかくなので、我が家の男連中3人が奮発して、思いっきり鐘をついてみました。

ゴ~ン…という鐘の音は、お腹にズシリとくる重厚ないい音がしました。それもそのはず、三井寺の鐘は日本三名鐘の一つで三井の晩鐘と呼ばれ、特に音がいいということで有名なのでした。

また、滋賀県の有名な景勝地として近江八景がありますが、三井晩鐘もその中の一つです。鐘楼の横の売店で鐘をつくお金を払うと、御朱印のようなステッカーと21ページもある解説書がついてきて、三井寺の歴史やエピソードなどが分かります。始め、800円は高いなあと思いましたが、その分勉強になって楽しめました。

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