旅行

ごんぎつねと彼岸花

ごんぎつねというお話は新見南吉が作ったもので、小学校の4年生の国語教科書に掲載されています。以前調べたら、ごんぎつねを掲載している教科書は日本全国の4割以上だったと思います。童話としてもかなりメジャーなので、日本人の半分以上がごんぎつねを知っているのではないでしょうか。

宮沢賢治の注文の多い料理店は、たしか5年生の国語教科書だったと思いますが、近年国語や音楽で採用されるもので古くからある童話や童謡はかなり減っているようです。せめてこの二つのお話くらいはずっと日本の心の原風景として残してほしいなと思います。

新見南吉は現在の愛知県半田市の出身で、新見南吉記念館があります。その近くに南吉の養家やごんの名前の元となった権現山があります。(写真のポッコリした丘のような山です)娘が昨日突然家に来て、明日ごんぎつねの里(南吉記念館のあたり一帯)に行こうと言います。我が家の彼岸花は散ってしまっているので、残っているといいなと思いながら訪ねてみました。市の中心街に車を止めてシャトルバスで行こうと思ったのですが、今年はコロナの関係で公のイベントは中止となり、バスは出ていませんでした。あまり人はいないのかなと思ったら、現地はすごい人出でした。

なだらかな山と田畑が広がる中に咲く彼岸花は、赤い帯や絨毯になって広がっています。場所によっては花の終わっているところもありますが、十分に楽しみながら散歩できます。兵十のおっかあの葬列が、田んぼのあぜ道を通っていく様子が目に浮かびます。ゴンの飛び石を渡って川を横切ったり、オレンジや白の彼岸花が植えられていたりして地域の人々が、ごんぎつねの世界を守り広げていこうとしてみえるんだなあと感じました。

 

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