きもので手抜き生活

「藍染の絞り」展 ~片野元彦・かほりの仕事~

豊田市民芸館の第1、第2民芸館で開催されている藍染の絞り展をみてきました。

作家の片野元彦と娘のかほりは、民藝復興を唱えた柳宗悦が名古屋の有松を視察した時、案内をしたそうです。そのとき、柳は有松絞りの衰退を憂えて絞りと染め技術の復興を片野に示唆し、それ以後片野は、58歳にして絞りと染めの技術習得に取り組み始めたのだそうです。

一緒に展覧会を訪れた同級生の友達は、染色や機織りなどを習いたいと思っているそうです。まだ我々が始めても間に合うかもね、とその気になってきました。

そして第3民芸館では、挙母木綿の展示がありました。ここには機織り機が置いてあって、実技講習が受けられます。初心者の方から指導者まで様々なレベルの方の作品があります。

友達は以前からずっとつまみ細工をやっていて、うちの娘の成人式用の髪飾りを作ってもらったこともあります。彼女は豊田市在住なので、三年ほど前に地元挙母木綿(ころももめん)を使ってコサージュを作ったそうです。綿花から糸を紡ぎ、機織りに通して織り上げる反物なのでとても手がかかります。そういう布地を分けてもらって作るわけですから、とっても素敵なものができるけれど、市販のちりめん布を使うよりかなり高価になってしまうそうです。

地味に見えても、こだわりぬいたモノ作りは大変なんだなと痛感しました。

訪れた日は、紅葉もまだ美しく着物を着て行ったかいがありました。先日近江八幡へ行った折に、立寄った骨董店で買った帯を早速使うことができてウキウキです。帰りに友達の家に寄り、お母さんから引き継いだというすてきな着物を見せてもらいました。

豊田市駅につながっていて、雨が降っても傘をささずに豊田市駅に行くことができて、電車でどこにでも気軽に行ける便利なマンションに住んでいます。5年ほど前引っ越したそうで、二十数階建てのマンションからは、豊田の市街はもちろん、猿投山などの山々や矢作川の流れを眺めることができるすてきなところでした。

夫婦二人で住むなら、こんなマンションがぴったりだなあと、改めて自分の終の棲家について考えさせられました。

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