アート

NAF2022展 ~色金山歴史公園茶室~ 

今年は、愛知芸術祭が県内各地で開催されましたが、その関連美術展として長久手市のNAFという長久手市の展覧会の一部を見てきました。

色金山(いろかねやま)歴史公園茶室では、アーティストで私の友人でもある森川美紀さん達数人の作品が展示されていました。

この色金山は戦国時代に長久手の戦が繰り広げられたところで、慰霊碑や徳川家康がこの岩の上に座って戦いの采配を振ったという場所もあります。また、茶室は国宝如庵の写しとなっていて、地味ながら歴史好きには興味をそそられる場所でもあります。

茶室に続く廊下には森川さんの作品が二点展示されているのですが、不思議なことに壁に埋まったように展示されています。聞くと、ここには嵌殺しの窓があり、そこにぴったりするようにキャンバスを作ったのだそうです。

彼女の作品にしては珍しい金箔、銀箔が使われていて、小型の蝶が舞っている美しい作品です。

隣の和室にはやや大型の作品が二点展示されていて、一点は、縦長の画面に赤の濃淡の水彩絵の具が垂らされている中に、家のシルエットが白抜きになっています。もう一点は、長方形の画面に黒の濃淡で舟が描かれています。これらは、近年の彼女の作品の中で最も心にしみる作品だと感じました。(アイキャッチ画像)

数日前に母と愛犬を亡くして、心が何かに閉じられてしまい、何かを感じることを拒否していたような日々が続いていました。この日の土砂降りの雨と時の薬と共に、少しそれが洗い流されるような気がしたせいなののかもしれませんが、この絵を身近に置きたいなあと思いました。

夫は、金彩の作品もいいのではないかと言いましたが、自分も一度はアーティストになりたくて絵を描いていた時期があるので、やはり作家の最も表現したい作品のサイズは、こちらの大きい方だろうと思うのです。大きいサイズの二点はどちらもいい作品ですが、以前彼女の作品を購入した時は黒の濃淡の作品で、色合いの似た作品は既に家にあるし、心に彩を取り込みたいなあという気持ちで赤の濃淡の作品を選びました。

額装されて我が家に届くのは数か月先になりそうですが、我が家のどこに置こうか迷いながら楽しみに待っています。

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