久しぶりに会った高校の友達といろいろな話をしているうちに、彼女のお兄さんがバーをやっているという話を聞きました。
そういえばまだ自分に子供も生まれていない頃、同級生仲間でそのお兄さんが経営する別のお洒落なエイト・フェイセスという正八面体のコンクリート打ちっ放し建築のカフェ・バーに行った覚えがあります。
カフェ・バーというのは、当時の最先端のお洒落スポットでした。みんなおしゃれして店を訪れ、店内のモニターに流れるマイケルジャクソンのスリラーのMTVを見ながらカクテルを飲んだりしたものでした。
その当時の店はすでに他の人に譲って、現在は刈谷駅の近くで営業してみえるというので、息子と娘との三人で行ってみました。今の店はダイニング・バー８（エイト）というので、なにか８に所以があるのかもしれません。
店内に入るとバーカウンターは5席ほどですが、テーブル席が５つもあります。木曜なのにお客さんが結構多く、カウンターに一人、テーブル席は３つ埋まっていて、みんな食事をとっています。ダイニングというくらいなので、意外とレストラン的な雰囲気で、足元がおぼつかないほど薄暗い照明ではなく、お酒があまり飲めない自分も少しホッとしました。
多分友人のお兄さんらしい方が注文に来てくださったので、「Yちゃんのお兄さんですか。」と話しかけるとそうだというので、この店を訪れたいきさつを話したら、とても喜んでくれました。
バーを経営してみえるというので、クールなちょい悪親父をイメージしていましたが、とても優しい話し方をされる方で目元がYちゃんによく似ています。
晩御飯を食べるために行ったのですが、ワンドリンク制なので私はピニャコラーダ、息子たちはノンアルのカクテルを頼みました。お通しはイチジク生ハムとイカときゅうりの酢のものです。
アヒージョやパスタを頼みましたが、チキンのグリルがカリっとしていて美味しい上に、バーや居酒屋にありがちなすごく塩辛い味付けじゃないところがありがたいです。
グラスの下のコースターには、懐かしい浜田省吾などの曲の歌詞が印刷されていて、ああ、お兄さんも私と同世代の人なんだなあとしみじみします。
色々とサービスもしていただいて、気持ちよくお店を後にし、帰りの車の中でコースターにあった曲をスマホで流してみると、娘たちも何となく聞いたことのある曲だと言っていました。
後でYちゃんにラインで店に行ったことを伝えると、すでにお兄さんからも報告があったそうで、「お礼を」とのことでしたが、居心地のいいお店を一つ紹介してもらった自分の方こそありがとうでした。
