アート

「スティル・アライブ」at 有松

愛知県で3年に一回開かれる国際芸術祭が7月から開催されています。今回は中心会場の愛知芸術文化センターの他に、有松、常滑、一宮などの町中が会場となっています。

3か月くらい会期があるといっても、気づくとあっという間に終わってしまったり、観てみたいパフォーマンスは日程の都合がつかなかったりで、自分は暇なはずなのになかなかいけません。

とりあえず、比較的近い有松を覗いてみようと思い行ってみることにしました。最近どこかへ出かけるには、着物の気分です。でも着付けするのに時間がかかるし、まだまだ着物で行動するのに慣れていなくて、暑い所へ出かけるのもハードルが高い、ということで息子も誘って車に乗せて行ってもらいました。

有松に行くのだし、夏が終わる前に浴衣も着たいしということで、気に入っているけれど一度も着て外出したことがなかった黄色の有松絞りの浴衣を着てみました。ついでに気恥ずかしくてなかなか使いこなせなかったベレー帽も被ってみました。アート鑑賞というよりも、着物を着ていく場所が欲しいから行くという気分の方が強いかもしれません。

10年ほど前に一度チラッと来たことがありますが、街中をぶらぶらするのは初めてです。風情のある家並がとても美しく、ほとんどの家の玄関には、「ありまつ」と絞り染めで作ったのれんがかかっています。

また、所々タイ人アーティストのミット・ジャイインの作品がぶら下がっています。よく見ると、油絵の具で彩色したキャンバスを細長く切ってのれんの様にしています。展覧会のポスターだけでなく、こういう作品が町中にあるとアートの祭典と言う気分も上がります。

古くから絞り業を営んできた岡家住宅を覗くと、作業をするための明り取り用の天窓のある部屋が印象的です。その奥の部屋には有松絞りの布の切れ端が木の枝や葉の先にぶら下がっている様子がいくつかモニターに映されています。じっと見ていると、それがもぞもぞと動いて、布の中からミノムシが顔を出し葉っぱを食べたりしています。ミノムシが蓑を作る時に枝ではなく、布を使うようにしてくくらせたカラフルな蓑です。

この作品を手掛けた AKI INOHARAという人は、アーティストというよりは生物学者で、研究している生物と関連した作品を作るのだそうです。

こうやって古い家に展示された作品を見ているうちに、開場時間が終わってしまいました。のんびりと準備して、有松に着いたときは4時半ごろだったので当たり前ですが、半分くらい見ただけで時間切れとなったので、また今度見にこようという事になりました。

フリーパスだから何度でも見られるし、地元だから少しずつの方がじっくり味わえるかなと思い、有松を後にしました。

 

 

 

 

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