手抜き生活

氷問屋のかき氷 ~老舗シリーズその1~ 

名古屋伏見の澤田商店は、老舗の氷問屋です。昔から夏場はかき氷を提供していたそうですが、数年前からのかき氷ブームで店の作業場を改装したようです。ビルの合間にちょこんと小さな店が建っていて、レトロな雰囲気の中に今時のおしゃれ感があって人気です。

メニューはそれほど変わったものはなく、昔ながらのシロップのかき氷だったりしますが、やはり氷問屋だけあってふわふわの極上氷です。この日私はほうじ茶ミルク、夫はイチゴミルクを食べました。二人分でも1000円くらいでお値打ちなうえに、小ぶりなのでティーブレイク的に食べられます。

店を訪れたときは、中庭の席が空いていて狭いながらも和のたたずまいでまったりと氷を味わうことができました。店の中からは、ガラス越しに職人さんが氷を切っている様子が眺められます。

自分の浪人時代の予備校の近くにも氷問屋があって、夏場は授業の合間に店に行き、よくかき氷を食べたものでした。澤田商店と同じようにレトロで立派な看板が店先に掛けられていて、隣で職人さんが巨大な氷をのこぎりで切っているのを見ながら食べるのは、クーラーが効いている部屋で食べるより涼しげで楽しいひとときでした。

その店はもうなくなってしまいましたが、澤田商店に来て、いまだにこんな問屋さんが残っていたことに感動し、すごく懐かしい気分に浸れました。

おぼろげな記憶では、自分の実家の最寄り駅前にも氷屋さんがありました。自分が子どもの頃はちょうど電気冷蔵庫が普及する頃だったので、当時はどの町にもあった氷問屋が、どんどん辞めていったのでしょう。

澤田商店は大きな街中にあったので、氷を必要とする魚問屋などの需要があって生き延びたのかもしれません。冬場はぜんざいなどを提供するらしいので、それもまた楽しみです。

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