手抜き生活

「うまくいったやり方から捨てなさい」(椎原崇 著)

著者の椎原さんの最終学歴は中卒です。20代前半ですでに起業家として活動してみえたそうで、その頃は中卒という事が一番のコンプレックスだったそうです。でも、それをあえて公開するようになったら、自分らしく伸び伸びと活動できるようになったのです。

成功者の一パターンとして、低学歴でも大きな業績を残した人などがけっこういます。そんな中でもさいとうひとりさん、プロゲーマーの梅原大吾さんなどが思い当たりますが、どちらの人物の主張も強い人間性と説得力を感じます。

椎原さんの著書「うまくいったやり方から捨てなさい」で印象に残ったエピソードは、中学を出た後パチプロになろうとしてパチンコ屋に通った彼が、他の誰よりも玉を出している凄腕のパチプロおじさんに注目したことです。

彼は毎日そのおじさんの近くで玉を打ち、おじさんのやり方を観察しているうちに声を掛けてもらえるようになりました。そのおじさんのアドバイスを素直に聞いていたら、一年も経たないうちに、何十年もやっているパチプロを追い抜いて月何百万も稼げるようになったそうです。

梅原大吾さんの著書「勝ち続ける意志力」でも、ずっと通っているゲーセンで兄貴分的な人のアドバイスを聞いて、今までとは違うキャラを使うようになって、気づかなかったゲームの奥深さを知ったというエピソードに似ています。一歩上をいく人の意見や行動を素直に学べば、それまで自分が知らなかった高みに引き上げてくれるものなのかもしれません。

また、逆に自分が一目置くような立場の人や自分のやることにお金を払ってくれるような人ではなく、家族や上司が自分に対してするアドバイスはクソバイスだからスルーせよと言っています。

いくら自分のことを心配して言ってくれるアドバイスでも、自分がたどり着きたいと思っているフィールドに行き着くためには、役に立たないことは多いのかもしれません。

そして、それまで自分が活躍できていたフィールドで役立っていたやり方も、次に進化したフィールドでは役に立たないから、そのやり方を捨てて新たな方法を模索していくしかないということを言っています。それが自分のこととなると、かなり難易度の高いことだなあと感じています。

 

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