長野県阿智村は日本一星空がきれいなところだという事で、娘、息子と3人で行ってきました。
もともとヘブンス園原というスキー場で、星空観察のイベントは行われます。ゴンドラに乗って山頂に行くと、夜間照明がついていてもかなりたくさんの星が見えます。
観察スペースは3つに分かれていて、ゴンドラ乗り場に一番近いところは、プラネタリウムのように説明が30分間行われるところで、家族連れや近くのホテルからの団体などでかなりいっぱいでした。
一番奥は、だれにも邪魔されずに静かに星空を満喫したい人用のスペースで、ゴンドラ乗り場から7分くらい山を下ったところにあります。星空ツアーは一人2500円ですが、ここはさらに一人1800円もかかります。
我々は中間の、巨大スクリーン画像と音楽を同時に楽しみながら、時々解説が入るというスペースにしました。こっちは空いていました。
この夜は宿代を節約するために、岐阜県の知り合いの倉庫で寝袋で寝る準備をしていました。星空ツアーは、30分間湿った地面に寝っ転がって観ないと十分楽しめない、しかもゴンドラで1000メートル標高が高い所に移動して、5度くらい気温が下がるとあって、急きょ車に積んでおいた寝袋と銀マットを持っていくことにしました。
たった30分ですが、寝袋にくるまっていても、足元からかなり冷え込んだので、銀マット＆寝袋に助けられました。下調べもあまりせずに普通の上着で行ったら、売店で売ってる1400円のブランケットを買っても、震えながら見ないといけなくなるところでした。
ツアーの時間になり、会場の照明が全て消されると、夜空に天の川がはっきり表れました。この日は、快晴で解説の方も「奇跡の夜空です。」と言っていたほど星がきれいに見えて、どっぷりと星空の中に浸ることができました。
ジーッと夜空を眺めていると、時々流れ星も飛びます。視界全体が自分の体と一体化するような感覚で空全体が見渡せます。わざわざ目を凝らしていなくても、シューっと流れる星が目に入ってきて、30分間で約10個くらいの流れ星を見ることができました。
先日自宅の近くで、オリオン座流星群を見ようと40分頑張ったけれど一つも見えなかったのですが、きっとその日にこの阿智村で星空を眺めたら、どれだけたくさんの流れ星が見えたのだろうと思うと、その日阿智村にいた人がうらやましくなします。
でも、すっかり星空を満喫して夢見心地で帰路に就くことができました。
明け方は、一人3500円でゴンドラで登ってくると、雲海が見えるツアーがあるそうですが、大変な出費になってしまうので、今回はやめました。
息子たちと、以前フィリピンのエルニド島に行った時や、ペルーのチチカカ湖で見た星空も素晴らしいかったねと思い出話にも花が咲きました。
ふもとのゴンドラ乗り場近くにキャンプ場があったので、そこでもきっと美しい星空が見られるかもしれません。でも、さえぎるもののない広い空間で星を見ようとするなら、このツアーが一番かもしれません。
