姫路城へは初めて訪れました。退職してから徐々に歴史的な土地や遺跡、寺社仏閣などを訪れることが好きになってきたのですが、いつかはと思いつつ機会がありませんでした。
自分は高校で地理と倫社(当時の社会科の科目)を選択したため、日本史、世界史ともにかなり疎いという意識がずっとありました。だから、若いころはあえて興味を持たないようにしてきたのかもしれません。
自宅からそれほど遠距離でもない土地なのに、兵庫を訪れても姫路まで足を延ばすことはありませんでした。
あまりにも有名な城ですし、平成の大修理後いろいろな場面で美しく修復されたこの城の画像を目にしすぎたためか、実物を見たいという気持ちにならなかったのかもしれません。
いざ姫路城についてみると、一番近い駐車場からでもはるか遠く高い位置にそびえているので、びっくりしました。
大きな城と言えば、私はすぐに名古屋城を思い浮かべます。名古屋城はコンクリート造りではあるものの、かなりの威容を誇っていて、何度も見たことがあったので、姫路城も名古屋城のような感じかなと思っていました。けれども、名古屋城はすぐ近くまで高速道路やビルなど都会が迫っているのと比べ、姫路城は天守閣に至るまでの周囲の広々とした風景によって、広大さや清々しさが余計強く感じられるのです。実際城の前に立つと写真通りというかそれ以上の壮大さと美しさを感じました。
この日はお天気に恵まれたおかげでもありますが、やはり実際に行かなければわからない良さを味わえたなあと思いました。
城内は、一階から六階まで階段を上っていくのですが、二十数メートルもの長さの東西二本の大柱が下から上まで突き抜けています。昭和の大修理で柱の歪みを直したそうですが、こんな大きな城を二本の柱で支えているなんて、すごい技術だなあと感心します。
六階の窓からは、姫路の町を見下ろすことができて爽快です。第二次大戦中の空襲では、町は殆ど焼け落ちてしまったそうですが、少し離れた位置にあった城だけは奇跡的に残りました。運のいいお城だと思います。
お城の出口付近には、あの「一ま~い、二ま~い…」のセリフで有名な怪談「播州皿屋敷」のお菊井戸があり、へえ!このお城での話だったのかと初めて知りました。