健康づくり

低山登り5 ~岩津天神から真福寺へ。天が峰の後はタケノコ料理に舌鼓!~

何十年も前、父が「俺はもうタバコやめたから。」と言うので、家族皆びっくりして一斉に「いつから?」と尋ねると「今日の昼から。」と答えるので、やっぱりあのヘビースモーカの父がそんなに簡単にやめられるはずはない。明日にはまた吸い始めるだろうと思って、みんなでずっこけたことがあります。

「何かを始めたと人に言うにしても、5,6回はやってないと人に言うのも恥ずかしいよね。」と息子と山登りを始めたばかりの1,2か月前に思っていました。今回でようやく5回目の低山登り。ちょっと山登り始めたんだと、そろそろ自慢してもいいかなと思い始めいたのですが、今回は初めて道に迷って怖い目に遭いました。そのことは後で書こうと思います。

先日和食店でランチを食べたとき、夫の頼んだメニューに新タケノコを焼いたものがついてきました。私たちのメニューより千円くらい高くて、何が違うのかなと思ったらこのタケノコでした。

一口分けてもらって味わっているうちに、昔母はこれくらいの季節になると毎年岡崎の真福寺のタケノコ料理を食べに行っていたなあと思い出しました。そこであの辺りも山だから、登りがてらタケノコ料理を食べに行きたくなったのです。

私の親世代はみんな山菜やタケノコが大好きです。春先になると、いつも今日は○○さんがゼンマイ取りに行って持ってきてくれた。などと言って、母はていねいに下ごしらえをして美味しい山菜やタケノコの煮物を作ってくれました。

今、自分にそういうものを持ってきてくれる人がいても困ってしまいます。そういうものは皆ものすごく下ごしらえに手間がかかるからです。水につけて2,3時間おきに水を変えながら一日中アクを抜き、更に米のとぎ汁で茹でて冷まし………その後はよく覚えていませんが、考えているだけでギブアップです。

わが家の子どもたちは、そんなおばあちゃんの手作りの山菜料理を食べて育っているので、タケノコなどは大好きです。でも、普通の料理と同じだと思っていて、どうしてタケノコがあんなに高いのか分からないと言いますが、全て手間賃なのだと思います。

そんなことを思い出しながらスマホでヤマップというアプリを開いて調べてみます。けれども、真福寺近くの村積山と言う低山はありますが、寺につながるようなちょうどいいルートが見つからなくて、アプリ内の「途中竹やぶで道が荒れてきたけれど、すぐに公園にたどり着いて天が峯到着。所要時間約1時間半。」という記事を見つけました。今回は村積山はやめて、この記事を頼りに行ってみることにしました。

まずは岡崎市の岩津天満宮の駐車場に車を止めます。ここは三河地方の受験生のメッカで、みんなここへきて合格祈願をします。自分がここへ来るのは初めてですが、中学三年生の冬、友達のカバンに一人また一人と岩津天神の合格祈願のお守りがぶら下げられていくのを見て、内心ちょっと不安になりながらも「私は神様なんかあてにしない。」と強がっていたのを思い出しました。

岩津天神さんをお参りしてから境内を出て、10分ほど歩くと真福寺の山門に着きます。山門横には、池に赤い橋のかかった向こうに三柱神社があります。真福寺の山門はとても立派で、木造の仁王様が左右に立っている仁王門となっていました。(アイキャッチ画像)

神社を横目に階段を上り始めます。数百段は続いたと思いますが、普通に参拝とタケノコ料理に来た人は右横の車道で登っていきます。でも、今回の天が峯はあまり高い所ではないから、せめてここは登ろうという事で階段を上りました。正直言って、今回のハイキングで一番しんどかったのはこの階段でした。

階段を上りきって真福寺本堂にお参りをします。その後わき道から少し山を登ると八所神社という小さな神社が表れます。さらに上に行くと真福寺の奥の院にたどり着きました。この奥の院の左側から竹やぶを突き抜ければ、岡崎自然体験公園に出るとアプリにあったので、竹やぶに入って行ってみることにしました。

多分この辺だろうという辺りから竹やぶに入ったのですが、道がありません。所々タケノコを掘ったような跡があり、人が出入りしていた気配はあるのですが、道が見つかりません。

アプリ上では道のすぐ近くを歩いているようでいながら、ずっと道のない深い竹やぶに踏み込んでいくばかりで不安になってきました。この日は風が強くて、時々竹が風に揺れてザワザワと騒ぎ、見渡す限り竹しか見えません。

この先はずっと竹藪が山一杯に続いているようで、東西南北も分からなくなりそうです。今の段階ならまだ入って来たところへ戻れそうです。山登り初心者の息子と私なので、せっかく目的地まであと少しのような気がするのですが、あきらめて道を戻ることにしました。

八所神社まで戻り、横の道から自動車道に出て、さっきの竹やぶのあった山を左に見ながらぐるりと回って20分ほど歩くと、ようやく公園の入り口らしきところを見つけました。

公園を入って坂道を上っていくと、やがてDコースというハイキングコースの立て札を見つけました。そこを上っていくと天が峯にようやく到着しました。きっと標高100メートルもないような丘だと思うのですが、峯からの景色はなかなかのもので、木々が延々と続く豊かな森が向こうに見えました。

迷った後でたどり着いたゴールなので、嬉しさ10倍です。木のベンチやテーブルなどがあり、お弁当を食べるといいだろうなと思ったらおなかが空いてきました。今回は、タケノコ料理がいただける時間が11時半からなので、それに合わせて遅く出発してきたからです。

公園の入り口の方へ戻り、息子が「右の方へ行くとかなり近道なんだけど、行けるかどうかチャレンジしてみる?」と言うので、一応行けるところまで行ってみることにしました。公園の縁の道がやがて途切れたので諦めようかと思いましたが、左の山を上ればすぐにさっきの竹藪につながりそうです。

道はないけれど、山の中の竹藪に入って行ってみると、間もなく「やっぱりここからさっきの竹藪につながっているよ。」と息子が嬉しそうにアプリの道とつながったことを教えてくれました。

どんなに簡単な山道でも、人間の目線からは分からないことが多くて、遭難する人もいるということです。今回はたまたま上手くつながったのですが、どうもアプリで紹介されていたルートは裏ルートのような気がします。きっと真福寺のお坊さんがタケノコを取にきて私たちを見つけたら、叱られたかもしれません。

不幸中の幸いだったのは、竹藪の中で翁草という珍しい植物の花を見かけたことです。この渋い感じの花を見つけて少し運が向いてきたような気がしました。

さっき諦めたところからは、ほんの20,30メートルの距離だったので、帰りはすごく早く真福寺に戻ることができ、早速タケノコ料理を頂くことにしました。

基本は白ご飯に四角いお盆の中の料理のようにタケノコ尽くしで、湯呑から皿まで全て竹でできています。私たちは、白米をたけのこご飯に変えて茶碗蒸しも付く1870円のセットにしました。もちろん、タケノコは柔らかく美味しくてぺろりと食べてしましました。

 

 

 

 

 

 

 

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