健康づくり

低山登り4 ~東海道五十三次藤川宿(道の駅)から牛乗山へ。頂上には一畑山薬師寺があった~

品川宿から始まる東海道五十三次の三十七番目は、岡崎市の藤川宿です。前回の三ヶ根山は結構ハードだったので、今回はまったり登山にすることにして、藤川宿の道の駅に車を止めて標高172メートルの牛乗山へ向かいました。

江戸時代は東海道五十三次でしたが、現在は国道1号線の名前となり、最も交通量の多い道路の一つとして五十三次と並行して走っています。その1号線脇の歩道を10分ほど東に歩くのですが、車がビュンビュン走って味気ないので、一本奥に入った小川沿いの民家の前の道を歩くと気分よく進めます。

その後北に折れて少し行くと関山神社という小さな神社に着きます。この脇道からが登山道になります。緩やかな道を上っていきます。牛に乗ってでも行ける山だから牛乗山なのでしょうか。30分もかからないくらいで頂上付近に着きました。

何やら大きなお寺の門が見えます。近づいていくと「一畑山薬師寺(いちはたさんやくしじ)」とあります。地元ではテレビのコマーシャルでも有名なお寺です。このお寺は知っていましたが、一畑山ではなく牛乗山にあるとは知りませんでした。

男性の厄年は数えの42歳と言われますが、女性は35歳が大厄だそうで、厄払いをするとよいのだそうです。昔35歳になる前年に、高校の同級生だった友達5,6人でここへきて、厄払いをしてもらい、名物の松茸料理を頂いた覚えがあります。

35歳というと、大方の女性は出産を終え子育ての真っ最中で、心身ともに自分より家族のことで精一杯で、自分を顧みることができず、体にガタがきやすいから女性の厄年なのだと聞いたことがあります。当時の自分もそんな状態で、久しぶりに高校の友達と集まり、近況を報告し合って、「今度はいつみんなと会えるのか分からないなあ。」と思ったものです。

幸いその友達とは、近年は年一回くらいのペースで集まることができ、みんな「こんな病気にかかって、手術したけど回復できた。」という話や「親の介護で、今こんなことが大変。」などという話題は共通で、同級生というのはそれぞれ違った人生を歩んでいるけれど、年齢が同じ分だけ話が合うものだなあと思います。

今のところみんなそれなりに元気で、毎年(この2年間はコロナのせいでライン通話だけですが)一人も欠けることなく集まることができてよかったなあと感じています。これも、一畑山のご利益かもしれません。

後で調べてみると、一畑山薬師寺には温泉もあるし、日本で唯一の純金箔張りの薬師如来涅槃像(ねはんぞう)といって、寝転がった仏様があるそうです。やくしにちなんで8.94メートルの大きさだそうです。(完成当時の情報です)

登山で立ち寄った時は、まだ山頂にたどり着いていなかったので気持ちにゆとりがなく、お堂の中に入らず外から手を合わせただけでした。ちゃんと中の薬師如来涅槃像を見てくればよかったと思いました。

薬師寺の駐車場の端っこの奥に、牛乗山の山頂らしき場所へ続くところがあるので行ってみると、山頂というよりものっぺりとした丘のような感じでした。

この日はとてもいいお天気で、山頂に日陰になるところもなくて暑くなってきたので、早々に下山することにしました。

帰りはまた違う登山道を下りますが、あまりにも楽ちんな低山なので登る人がいないのか、車で来た人以外には人を見かけません。

少し下ると小さな祠(ほこら)があって二体のお地蔵さまが並んでいます。ふと横を見ると、10メートルくらい先にも祠があります。山道は狭いので、祠は山の斜面に埋め込んで石の屋根を付けたような感じに作られています。

下りながら毎回お地蔵さまに手を合わせつつ行くと、ようやく下から登ってくる人たちにも会いました。

下っていく途中で、祠の台座になにか番号が彫ってあるのに気づきました。六十二番とあります。ふもとが一番で上に向かって順にたくさんのお地蔵さまがあるのかなと思ったら次の祠には六十三番とあるので、上から数えていることに気づきました。

ここへ来るまでにそんなにたくさんお地蔵さまがあったのかな、気づかない祠もあったのかもしれないなと思いながら、多分下までは百番くらいまでの祠があったようです。

ついにふもとの阿弥陀寺に到着しました。きっと1号線を車で通る人は、小さなお寺があるなと思うくらいでしょうが、その背後の山にもずっと百くらいの祠、その倍くらいのお地蔵さまがあることなど思いもよらないことでしょう。

一か所だけ一体だけのお地蔵さまがありましたが、ほとんど座ったお地蔵さまと立ったお地蔵様の二体がセットになっていました。これは、何かそれぞれのお地蔵様の役割が違うのかなと不思議でしたが、すべてのお地蔵さまには古ぼけてはいるけれどよだれ掛けがつけてありました。信心深い人が、手作りで作ったものを一体一体にお参りしながら首にかけたのだろうと思います。

きっとそんな人の所には、笠こ地蔵の昔話の様に、お地蔵様の恩恵を受けたのだろうと思いながら藤川宿に向かいました。

藤川宿道の駅では、地元産の野菜などをたっぷり買い込んで帰りました。これも、後から分かったのですが、牛乗山方面とは逆方面に東海道の名残の黒松の松並木が90本も並ぶ道が残っていて、江戸時代の風情が感じられるそうです。

ブログを書くと後から分かる事の方が多くて結構勉強になりますが、次に行く場所は「寄っておけばよかったな。」という所がないように下調べして行こうと思います。

 

 

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