健康づくり

低山登りその7 ~日本一看板が多い⁉京ヶ峰(175m)~

用事があったり雨が降ったりで、山に登るのは3週間ぶりです。昨夜も雨が降って、ぬかるみが心配だったので、楽チンそうな幸田町の京ヶ峰に行ってきました。

登山道に入るとすぐ森林浴にぴったりの、木々に囲まれたとてもいい雰囲気の道になりました。傾斜も急激ではなく程よい登りです。スタート地点辺りをふとみると、狐がいました。しばらく目が合って、近づいていくと山道の方に消えてしまいました。道案内に来たのかもしれません。写真は取り損なってしまいました。動くものを撮るのは、難しいものです。

事前にネットで調べたときもかわいいなあと思っていましたが、登山道には手書きのイラスト付きの注意看板がいろいろあります。

「しずかに」という看板があるので、何だろうと思って進むと、そこは「フクロウの森」だからでした。夏に行われる梟観察会参加者募集の看板までありました。なんだかちょっと行ってみたくなりました。朝3時集合なので、真っ暗な山道を上らないといけないでしょうが…。

少し息が切れてきたなあと思ったら、20分くらいであっという間に頂上です。幸田の町が木々の間から見えます。

帰りは、45分くらいかかるという道を行くことにしました。登ったり下ったりして、とても楽しい道です。30mに一つはあるのではないかと思うくらい、たくさんの看板があります。

「ハチに注意」という看板は、5,6枚見かけましたが、どれもみんな少しずつ図案が違っていて、その違いを探すのが楽しいです。「マムシに注意」もユニークです。

不思議なのが「クモの巣に注意」です。確かに歩行中顔にクモの巣が引っかかると不愉快ですが、危険ではないのにいっぱいあります。この看板があるところではぜんぜんクモの巣に引っかかりませんでしたが、この看板が全然ない所では、やたらとクモの巣に引っかかるので、先を行く息子に私のポールを一本貸してクモの巣を払いながら進みました。

「ゴロ助平」とか「イタチ小径」など小さな山なのに道が縦横無尽に走っていて、この山を愛するどなたかが、名付けてたくさんの看板を付けたのでしょうか。

足元を見ながらずっと歩いていると、一ミリくらいの丸い花びらが四つ集まった白いかわいらしい花がいっぱい落ちています。馬酔木の花のような形の花もポロポロと落ちていて、山道を登るときくらいしかこんな発見はできないなあと思いながら、一歩一歩進みます。

昔この山は、雲母の採掘場だったそうで、採掘の穴があちらこちらにあります。採掘していた人が雲母を探すためにたくさんの道を作ったのかもしれません。

以前私の父が、西尾や幸田のあたりは雲母がたくさん採れて、道を歩いていても黒くて大きな雲母が転がっていたと言っていたのを思い出しました。

私も子供の頃砂遊びをしていると、1cmくらいの雲母を見つけ、それを薄ーくはがして遊んだものでした。雲母は、ごく薄いガラス質の板状の石が重なった鉱石で、工業製品や電気製品の絶縁体などに使われたそうです。

今は、ほとんど採りつくされたのか、山道ではほとんど見かけませんでした。帰りに5mmくらいのぺらペらの雲母を見つけたときは、本当にこの山にあったんだなあと納得しました。

本当にこの山は看板だらけだなあと思いながら山を下っていると、「ソニー」という黄色いプラスチックの看板もたくさん見かけるようになってきました。山のふもとにはソニーの工場があるらしいのです。ソニーに行こうと思う人が、この山を越えて出社するとは思えません。新入社員用の研修などで、この山をハイキングするプログラムがあるのかもしれません。

ちょっと物足りないかもしれないなあと思いながら登り始めた京ヶ峰でしたが、麓には池もあり、鳥がとても美しい声で鳴くのを間近で聞けて(なんという鳥の声なのかは分かりませんが)、いろいろな発見のある思いのほか楽しい一時間半でした。

 

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