健康づくり

低山登り3 ~岐阜城のある金華山へ登り、岐阜公園でお花見してみた~

10日ほど前はまだ桜が満開の時期だったので、花見もできる低山にしようという事になりました。

岐阜県の金華山のふもとは岐阜公園という大きな公園なので、ここに決めました。駐車場は岐阜公園の駐車場です。あまりのんびり出発して花見客で渋滞するといけないので、少し早めに行きました。

公園内から登っていく「瞑想のこみち」と名付けられた山道で行くことにしました。ときどき「君の運命の星は君自身の胸の中にある シラー」などと哲学的な言葉か書かれた看板が立っています。

上り始めると、それほど急こう配ではありませんが、山全体が岩でできているようで、山道が浸食した地層の岩だらけです。木々も地中深く根を張ることができず、岩の上に根が網目の様に張っていてゴツゴツです。

途中で馬の背山道との分岐点がありました。そこには「老人と子供には絶対無理」と書いてありました。よほどきつい山道なのかなと思い、自分たちはそのまま瞑想のこみちを上りました。

自分には瞑想できるほど楽な道ではありませんでしたが、ここはルートが整備されていてずっとジグザグに登り続けていくことができます。登りルートなのに登ったり下ったりの繰り返しだと「せっかく登って来たのに」と気分が萎えますが、それがない分だけ気が楽です。

頂上近くに見晴らしのいい場所があったので少し休憩すると、先客にワンチャン連れの女性がみえました。「ワンチャンも登って来たんですか。」と尋ねると、「この子は猟犬なので、山道平ちゃらなんです。」とおっしゃって、この犬は美濃柴犬といって、全国に300頭くらいしかいない犬種だということなどいろいろ教えてくれました。

戦時中美濃柴犬はすべて軍隊に駆り出されて一度絶滅したのだそうです。でも、農家の方が密かにかくまっていた数頭の犬から戦後少しずつ増やしてきた珍しい種で、すべての犬の系統がはっきりわかっています。今日は岐阜で美濃柴犬の仲間がみんな集まるイベントが行われるので、九州からわざわざみえたのだそうです。

赤茶色に輝く美しい毛並みと普通の柴犬より足が長くて精悍な感じです。このワンチャンは生まれたときから胸に十字の白毛があるので一と十でイット君といいました。イット君たちには頂上でまた会いましたが、ご主人様の方がばててしまうので、帰りはロープウェイだと笑ってみえました。

美濃柴犬の存在は、この日初めて知りました。犬連れ、散歩、山歩きなどのんびりと歩くことを楽しんでいる人には、何となく話しかけたくなります。そして、思いがけないことを知ったり、共通の話題で盛り上がったりするのも楽しいものです。

1時間半ほどのルートでしたが、瞑想の看板は5枚くらいしか見つけられませんでした。頂上は、岐阜城があり入場料300円で3階建ての展望台の天守閣に行ってみました。ちょっと前、明智光秀を主役にした「麒麟が来る」というNHKドラマがありました。それに合わせたのか、城内の展示はきれいで新しいものでした。

城の一階と二階はこの城が稲葉山城と呼ばれていた時の城主斎藤道三や、織田信長についてのエピソードやVR映像で戦国時代に信長が整備した岐阜城の様子などが展示されていました。

金華山にはロープウェー乗り場があり、そちらの方にはリス園もあります。山頂からは、岐阜の町やゆったりと流れる長良川が見渡せるので、観光スポットとして家族連れなどがたくさん来ていました。

アプリの推奨ルートだと下山は馬の背ルートです。この入り口にもやはり「老人子どもには絶対無理」という看板がありました。自分にもちょっと不安でしたが、行ってみることにしました。

こちらはやはり、凄まじい岩の崖が連続しています。自分はもちろんポールを使って下るのですが、一歩間違えると、崖を転がり落ちていきそうです。ロープウェイで来た人が気軽に降りてみようとすると、大変なことになりそうなので、あの看板の意味が良く分かりました。

それでも、馬の背道を上ってくる家族連れなどもたくさんいます。よほど「この先もかなりきついから、やめた方がいいですよ。」と言おうと思いましたが、自分のことで精一杯でした。

帰りは岩山を一直線に下っていくようなスリルあふれる下山で、降りてみると達成感があります。300メートルくらいの高さを40分くらいで下りましたが、これくらいなら遊園地のアトラクションのようでとても楽しいものです。

下山後は岐阜公園の桜を楽しみながら、茶店で味噌田楽などを頂きました。日本庭園や中国庭園、滝などもあってこの日も一日充実していました。

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