果てしなく続く熱帯のジャングル。地上からも上空からでさえも、木々やツタが絡まった緑の広がりしか見えない。その中に何かが存在していることを、数百年間誰も興味を持たず、世に知られずにいた。
原住民に伝わる伝説や目撃証言はいくつかあったとしても、それを本気で信じて調べてみようと思った人はすごい。きっと周りの人々はその人を笑っただろう。
探検をして、初めてそれを見つけた人の感動はどれほどのものだっただろう。
遺跡発見までのストーリーは、語り尽くされています。それでも、この遺跡群の前に立つと、初めてその場に立った人の心の震えを感じざるを得ないのです。
すっかり観光地化されて、観光客から少しでも金をせびり取ろうとする現地の人たちにゲンナリしながらも、アンコールトムの巨大な顔を見上げると、神聖な気持ちになるのです。
