9月3日に早朝ウォーキングで見た虹について書きましたが、昨日も特大でパーフェクトな虹を見ることができました。河川敷の広々とした空にかかった虹は壮大です。見ているうちに2つの思い出がよみがえってきました。
大学生になったばかりの頃、自然科学の授業で、先生が「飛行機に乗って虹を見下ろしたらどんな風に見えるか知っていますか?」ときかれたのですが、だれも答えられる人はいませんでした。答えはこの本に乗っていますとおっしゃって一冊の本を紹介してくれました。分厚い大きな図鑑のような本でしたが、親しみやすい画像などがついていて身近な自然科学の現象を分かりやすく解説してありました。アルバイト代もそれほど稼げていなかった自分には、かなり高額な本でしたが、すぐに本屋へ言って注文をしました。
救急車が通り過ぎるとき音が変わるドップラー効果の解説や、空はなぜ青いのかなど自分にとっては目からウロコ的な面白い内容でした。ちなみに飛行機から見た虹は円形に見えるそうです。いつか見てみたいと思いますが、虹自体が数分で消えてしまうものなので、見られたら宝くじに3億円当たったくらいの確率かもしれません。
虹についてのもう一つの思い出は、自分が中学生の頃のことです。小学生の頃から家庭科の手芸的な内容が好きだった私は、知り合いの洋服屋さんにもらったお古の足踏みミシンを使っていろいろなものを作ることにハマっていました。当時では自分一人の勉強部屋がもらえることはとても恵まれていたのですが、自分の部屋をもっとカスタマイズしたいと思って本棚にペンキを塗ったりしているうちに、押し入れの扉を外して自作のカーテンを作ることを思いつきました。
ためてあったお年玉をはたいて、基本の空色になる水色の布地と虹の色になるように7色の布を買いました。その頃自分が一番気に入っていた白い雲に虹がかかったデザインを考え、ミシンで縫い付けました。完成したカーテンをぶら下げると部屋の中に青空が広がったようで、苦労して作ったかいがあったと思いました。テスト勉強習慣になるたびに無性に何か作りたくなって、週間中は勉強するふりをして計画を練り、テストが終わると毎日カタカタとミシンを踏んでいた覚えがあります。
何十年ぶりかで、虹にまつわることを思い出しました。だれでも虹を見ると美しいと感じると思いますが、自分は結構虹が好きなんだなと改めて思いました。朝焼けとともに見られる虹は、早起きさんだけの特権なので、これからも虹に出会えることを一つの楽しみにウォーキングをしていこうと思います。