先日かかりつけの病院で、いつも飲んでいる悪玉コレステロール値を下げる薬の主成分は米ぬかだということを先生に伺いました。それなら、玄米食を食べれば米ぬか成分も接種できて、体にいいんだろうなと思いました。
その話を娘にすると数日後、娘から玄米を発芽酵素玄米として炊ける炊飯器が送られてきました。日本美健という会社の「圧力名人」という製品です。タッチパネルで操作する未来的でスマートなデザインです。
10年以上前、知り合いの農家から玄米を一俵買って玄米食にしたことがありました。ぬか臭いのと、炊き立てでないとすぐに味が落ちて劣化してしまうのとで、家族には大変不評で誰も食べてくれなくなりました。
仕方なく、毎朝自分一人分を小さな土鍋で炊いて食べ続け、一年近くかけてすべてを食べ終わった時はホッとしました。健康にいいかもしれないけど、もう玄米食はうんざりと思ったのでした。
ですから、再び玄米食を始めることには少し抵抗があったのですが、ここ数年間で年を取るとともに健康診断の数値も急激に悪化してきたので、トライしてみることにしました。
この圧力名人という炊飯器は、ただ玄米食を炊くだけではなく、時間をかけて玄米をプチ発芽状態にして栄養の吸収を高めたり、体に良い酵素が生成されるという点がミソなのだそうです。
更に、炊き立てはもちろん、炊飯後6日間くらい保温しながら美味しく食べられるそうです。むしろ、一日目よりも2，3日経った頃の方がモチモチ感が増してくるのだそうです。
そうだとすれば、一度炊くのに5～7時間くらいかかってしまいますが、一週間に一度炊くだけでいいので、ずぼらな自分にはとても楽ちんです。早速玄米と小豆を買ってきて炊いてみることにしました。
炊き方の説明書を読むと、なぜか小豆と塩も入れて炊くことになっています。娘が調べたところ、小豆は抗菌作用があるそうです。本来ぬか成分を多く含んだ玄米は腐りやすいのですが、小豆のおかげで6日間も保温が効くのかもしれません。
一番最初は娘の家で炊いてみたのですが、炊き上がり間近になると家中すごいぬか臭さが充満してきます。「せっかく炊飯器をもらったのに、こんなに臭いと昔のように誰も食べてくれないかもしれない。」と不安になりましたが、口に入れてみると思いのほか美味しく食べられ、みんなにも好評でした。
私が食べているのを見て、離乳食に苦戦している孫がなんだか欲しそうにしているので、食べさせてみました。すると、パクパクと手づかみで食べて、子ども茶碗一杯くらいぺろりと平らげました。白米だと全然食べないので、これなら栄養もあって一石二鳥かもしれません。
炊飯器は圧力釜になっているので、白米を早炊きするときは19分と書いてあり、この速さも魅力です。あとは、続けていけるように生活のリズムの中に組み込んでいくだけです。
９月22日の病院での血液検査では、LDLコレステロール値が126で、目標値の119以下まであと少しです。次の検査までの3週間で目標達成できるように玄米食を続けていこうと思います。
