手抜き生活

ていねいなくらし ~ネパール~

ネパールに住む友人Aちゃんはアーティストでもあるので、彼女のネパール生活をイラストで描いてインスタで紹介していて結構話題になっています。私もネパールに行った時には、日本では当たり前の便利な生活をネパールではできないことを実感しました。

野菜一つ買うにしても、台所で作業をしながらさりげなく窓の外からの音に聞き耳を立てることから始まります。あるときAちゃんが急に家の外にはだしで走り出していきました。そして、しばらくしてお財布を取りに来ます。一緒にいた私も何事かと思って外に行くと、ネパール特有の大きな円錐形の篭に青菜をいっぱい積んだおばさんが家の前にいました。町の中を「青菜はいらんかね~(ネパール語)」と言いながら売り歩いているので、うっかりすると捕まえ損ねてその日は青菜なしの根菜や豆だけのカレーとなってしまいます。それでも十分美味しいのですが。日本でも豆腐売りの軽トラックが、「パ~フ~~」とラッパを鳴らしながら時々家の前を通りますが、豆腐だけのために家を出て買いに行くのがおっくうでついスルーしてしまいます。でも、ネパールでは物売りが近所に来るチャンスを逃さない方が方が楽なのです。

家の前に売りに来てくれるならまだいい方で、スパイスや生活に必要なものは市場まで買出しに行かないといけないようでした。スーパーマーケットもあるのですが、市場と同じくらい遠いし高いしあまりいいものが手に入らないそうです。

下の写真は、私の娘がご飯作りを手伝っているところですが、これもまずはスパイスを数種類選んで石ですりつぶすところから始まるのです。調理に取り掛かってから口に入るまで2時間くらいかかります。

Aちゃんは、そんな手間暇かかる生活がしたくてしているわけではなくて、ネパールで暮らす以上「強制的ていねいなくらし」にならざるを得なかったと言っています。面倒だけれどその強制的ていねいなくらしを楽しんでいる様子を気負わず紹介しています。遥か遠方のヒマラヤの麓からインスタがアップされるのを毎回楽しみにしています。

\クリックして応援してね!/
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 暮らしを楽しむへ