信濃の山々と広大な田畑が広がる中山道沿いに美味しいピザ屋さんを見つけました。近くの江戸時代末に建てられた旅籠・辰野屋(竹重家住宅)は時代を感じさせる味わい深い町家づくりです。
そんな情緒のある街並みを行くとイタリアの国旗がはためいているのが見えてきます。近づくと突然おしゃれなお店が現れてびっくりします。
私が座った席からは厨房がみえなかったので、てっきり中でご主人が調理しているのかと思いましたが、女性三人で切り盛りしているそうです。オーナーの女性は細身なのにとてもエネルギッシュでした。
いろいろなお店で約20数年修行をしてみえただけあって、どの料理も絶品でした。ピザにのっているポークは脂身まで甘くて味わい深くすごくボリューミーなのにぺろりと食べてしまいました。
ピザだけでなく、チキンのローストも外の皮はカリっとして、中はとてもジューシーで家庭では作れないなあと舌を巻きました。
どうしてこんなに田舎にお店を出したのか不思議に思って訪ねると、実はこの店の裏側がオーナー女性のご主人の御実家で、店のある中山道沿いの土地に住んでみえた方がちょうど譲ってくれたのだという事です。店名もご主人の実家の屋号をいただいたのだそうです。
他にも店づくりにちなんだ楽しいエピソードをたくさん聞かせてもらいました。
またいつかこのお店を訪れてみたいと思っています。