知多半島には野間大坊という有名なお寺があります。昭和30年代に近郊レジャーが流行った頃、私の祖母などは、地元の商店街などが企画したバスツアーでこういった寺社を巡るのが楽しみの一つでした。
自分は行ったことがありませんでしたが、その名前くらいはみんなが行っているので記憶にありました。
2年前、夫と知多半島方面にふらりと出かけた折、このお寺に寄ってみることにしました。そこで初めて知ったのですが、今NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」で話題になっている、源頼朝の父である源義朝がここで殺されて、墓があるという歴史的にメジャーな場所だったのです。
平家との政権争いに敗れた源義朝は、当時この辺り一帯を治めていた長田家を頼って身を寄せていました。
ところが、この長田一族が裏切って、源義朝が風呂に入っている時を狙って切り込みました。剣の達人であった義朝も、丸腰では戦えず絶命したそうです。その時に「我に一太刀の剣があったならば」と言い残したそうです。
ですから、のちに長田家が滅ぼされこの地に義朝の墓が建てられてからは、木でつくられた刀の形をしたお札が供えられるようになったそうです。
二年前は娘の出産を間近に控えていたころだったので、この木刀の札に安産を祈願して収めてきました。娘は結構大変な出産となりましたが、子どもは健康に生まれてきてくれたので、ご利益があったなあなどと言っていました。
先日再びふらりとこの寺に寄りました。今回もまたしても、娘の二人目の子の出産を7月にに控えています。ちょうどいいと思って、また安産を祈願してきました。
また、秋にお礼参りができることを願っています。