ガーデニング

花束

ずいぶん前のNHKスペシャルで人間の脳の発達についての番組を見たとき、人類(ホモサピエンス)の前の段階の猿人の遺跡で発見されたものが強く心に残りました。

それは洞窟のようなところに埋葬された猿人の骨ですが、調査の結果、当時その猿人が死に、仲間がその死を悼んでたくさんの花を遺体の上にささげた証拠に、大量の花粉が見つかったそうなのです。

猿人は衣服を身に付けて着飾ることはなく、きっとチンパンジーのような様子だったでしょうし、身分の高低や言葉などもなかったでしょう。そんな猿人が花に埋もれている様を想像すると、人は何万年も前から花に不思議な力を感じ、喜びや悲しみを表現しようとしてきたのだなあと思いました。

義母はが生前「ひまわりの花が好き」と言っていたのをきいて、普段花などあまり興味ないような人だったのでびっくりしました。亡くなった時にひまわりをお供えしてあげたいなと思いましたが、葬儀にはちょっと場違いかなと思ってできませんでした。

その年の春に庭にミニひまわりを植えたら、夏にはミニとは言えないくらい立派な花がたくさん咲いたので、仏前にお供えしました。

母方の祖母は、元気なころよく自転車に乗って家に来てはさつきの手入れをしてくれました。当時流行りだったのかもしれませんが、段々になった棚があって、そこに何十鉢ものさつきが並んでいて、色とりどりの花を咲かせてくれました。特定の花を見るといろいろな人を思い出すのは年を取ったせいでしょうか?

私は黄緑色とオレンジ色の組み合わせが好きで、気づくと自分の持ち物には結構この組み合わせが多いのです。退職した時同僚がくれた花束がオレンジ色中心ですごくうれしかったので、自分のお葬式の時はオレンジ色にあふれた花を供えてほしいなあと思いますが、かなりひんしゅくをかいそうですね。

 

 

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