
八日市市にある世界凧博物館では、現在三重県津市在住の凧のコレクターの方のコレクションが展示されています。
学校の美術教師をしながら、長年にわたり世界百数十か所を回って凧を集めてきた方のコレクションは圧巻です。
凧は基本的に紙や布を竹などの自然素材の骨組に貼り、風の抵抗を生かして空に飛ばすものです。だから、数十年もたつと素材の劣化により凧本体もかなりしまう痛んでしまうため、展示されていた凧たちも大分黄ばんだり、しょうが抜けてぼろぼろになってきていました。
貴重な資料がたくさんあるのに、保存にかける資金も人手も不足しているのでしょう。地方自治体が主になって保存会館などをつくり活動してみえるのでしょうが、今後どう存続させていくのかはいろいろと問題がありそうです。
我々が凧博物館を訪れると、会館のスタッフの方がいろいろと説明してくださり、地域に根差した伝統文化の大切さや大変さを感じることができました。また、15分ほどにまとめられた凧の特徴説明や、制作風景、実際の凧あげの様子などの映像を見ることもできました。
最後に、来週からは新しい大凧づくりの作業が始まるため、未経験の人や地域に無関係の人でも凧作りに参加できるイベントが始まるらしく、案内のパンフレットをいただきました。
孫などを連れてきたら、きっといい体験ができるだろうなと思います。自分の地元での伝統的なお祭りも、後継者不足でいろいろと困っているという話を聞きます。こうやって大勢の人に気軽に少しずつ手伝ってもらえるイベントを取り入れていけばいいのになと感じました。