手抜き生活

油山寺(静岡県 袋井市) ~目のご利益は?~

油山寺は山寺によくあるように、ふもとに参拝しやすいお堂があるのですが、数百段の階段を上って山頂にある本堂まで登ると、たくさんの絵馬や奉納額が面白いそうなので、頑張って登ってみました。

山門は、お寺らしからぬ作りですが、脇の看板に駿府城から譲り受けた門だと書いてありました。

油山寺は法多山、可睡斎と並んでこの辺りの三名寺の一つで、この三寺で風鈴祭りを行っているそうです。

山頂へはたくさんの石段を登ります。体にきついことが大嫌いな夫も、絵馬見たさにひたすら上ります。

途中重要文化財になっている、桃山時代の三重塔がありました。重厚で立派な作りです。

江戸時代に山を切り開いて切通しが作られたので、ずいぶん楽になったそうですが、それでも山頂までの道のりはきついです。

ようやくたどり着いた本堂には、目の病気にご利益があるということで、昔からたくさんの人々が願をかけて絵馬などを奉納したそうです。

今も昔も目が不自由になるということは、生きていくうえで本当に大変なことだっただろうと思います。

昔、夫の実家にきくちゃんと呼ばれる目が不自由なおばあさんが時々やってきました。昔から、そういう人たちが生計を立てていくには、あんま(マッサージ)くらいしかなかったようです。月に一度くらいやってきては、おばあさん、おかあさん、おねえさん、夫と4,5人分のあんまをやって生活費を賄っていました。

自分も20年前視力が急に衰えてショックを受けたことがあります。一番下の子を産んだ産院の病室で手に取った雑誌の文字がぼやけて読めなかったのです。これは近視ではなくて老眼なのだと気付いたときは、30歳代で老化が始まったのだろうかと落ち込みました。

それ以後常に100均のシニアグラスを首にぶら下げる姿が、私のトレードマークとなりました。度数は年々少しずつ強いレンズをつかうようになってきていますが、もともと遠くはよく見えたので、未だに数十メートル離れた看板の字などもよく見えるので、生活に不自由はありません。今では自分はこういう体質なのだからと受け入れています。

油山寺で自分の目が見えることに感謝するとともに、これからも自分の目がちゃんと働いてくれることを祈願してきました。

 

 

\クリックして応援してね!/
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 暮らしを楽しむへ