手抜き生活

息を呑む絶景 中央アルプス駒ケ岳の千畳敷カール

娘が長野に紅葉を見に行きたいというので、有名な千畳敷カールに行ってみることにしました。カールというのは、氷河期に積もった氷が山の岩を少しずつ削ってできるおわん型の地形です。畳が千畳も敷けるくらい広いという事で、この名がついたそうです。でも、千畳どころではありません。ロープウェイ駅を降りたつと、息を呑むような広大な絶景が眼前に広がります。

駒ケ岳ロープウェイの標高は2612メートルもあるので、麓のバス乗り場では美しい紅葉が広がっていますが、上は雪交じりの景色でした。一般乗用車は麓の菅平駐車場までしか登れないので、ここに車を止めて登山バスに乗り、しらび平のロープウェイ駅へ向かいます。ロープウェイで7分間の空中散歩を楽しむと千畳敷に到着です。

昔は、この美しい景色も麓から苦労して登山した人だけが見られる特権でしたが、今では、我々のような観光客でも楽しむことができます。登山バスとロープウェイの往復で一人五千円近くかかってしまいますが、それだけの価値はあります。

朝8時からロープウェイが動くというので、それに合わせてバス乗り場に行くと、すでに登山客がバス乗り場に行列を作っていたのでびっくりしました。我々は次のバスに乗ったのですが、隣の席の老夫婦は万全の登山装備でした。駒ケ岳にはもう何度も登っているそうで、千畳敷の紅葉は下界よりも二か月早い9月なのだ言っていました。

千畳敷カールには45分くらいでまわれる散策路があるので、最初からそこを歩くつもりでいました。でも、朝から行く人たちは、ほとんどそこから頂上に向かって登山に向かいます。みんなトレッキングシューズに金具の描がついたアイゼンをはめて雪道をサクサクと歩き、登山道に向かっていきます。

頂上までの登山道がジグザグにつくられ、下からはカラフルな豆粒のような登山者の行列が続いているのが分かります。あの頂上からの景色も、いつか見てみたいものです。

散策路も登山道も途中まで道が同じなので、登山者の後ろをうらやましく眺めながら、コチコチに固まった雪道で滑らないようにロープにしがみついて歩きます。でも、途中からは雪も半分溶けて岩場を歩くことができるので、予定の3倍かかりましたが散策を楽しみました。

私たちの様に気軽な格好で登ってきてしまった人たちは、雪道を降りることができず、このロープウェイ駅周辺から降りることを断念して駅のカフェの窓から景色を楽しんで帰っていく人も多いようです。

登山道から頂上までは、装備さえちゃんとしていれば、一時間半くらいで登れるそうなので、今度は夏にトレッキングシューズを履いて頂上にチャレンジするつもりです。

頂上とは反対側を望むと、青い南アルプスの山並みが一望できます。その真ん中の向こう側にちょこんと富士山も顔をのぞかせていました。

今後雪はどんどん降り積もっていき、スキー場になるそうです。そして5月のゴールデンウイークまでスキーができるそうなので、下界とは全く別世界です。

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