最近「美の巨人たち」というテレビ番組で7月に改装オープンした箱根の富士屋ホテルの特集を見ました。夫がどうしても見てみたいというので、行ってみました。７，８年前に行ったときは老朽化が進んでおり「大丈夫かな？」と思いましたが、とても立派になっていました。
日本人から見ると「ちょっとやりすぎじゃないの？」というくらいのオリエンタリズムにあふれています。でも、これくらい手の込んだ見どころがたくさんあると、博物館に見学に来ているような感じがします。（登録有形文化財なので、当たり前かもしれませんが）
せっかくなのでラウンジでお茶をいただくことにしました。パン屋さんは外まで行列ができるくらい混んでいましたが、こちらはゆったりした雰囲気です。中庭の鯉に小さな子たちが餌をやって遊んでいるのを眺めながら涼むことができます。餌はフロントで買えるみたいです。
夫はアップルパイのセット、娘はプリンアラモード、私はレモンパイのセットです。どれも昔からのレシピを生かしつつ丁寧に作ってあるので、レトロかつ素朴でとてもおいしいです。有名なのはアップルパイですが、レモンパイのメレンゲとレモンクリームのバランスがとてもよく、私はこれが気に入りました。毎回メニューを開いてお値段も一流なのにびっくりするのですが、内容が伴っているので満足できます。
食器もホテルオリジナルで、さりげなく富士山の見える風景が描かれています。コーヒーはお代わり自由で、香りが良くとてもおいしいし、スタッフの対応もすごく感じがいいのです。
テレビではスイートルームが紹介されていて、宮大工が施工したという格天井になっていました。ここのベッドに横たわったら、お殿様になった気分になれそうです。横たわった時、上に非日常の世界が広がっているのはちょっとした感動です。
うちの子がボーイスカウトで活動していたころ近所のお寺でのお泊り会があり、下の子が小さかったので私も一緒に泊まりました。20人くらいで本堂に寝袋を並べて寝るのですが、ご本尊様の足元で、高さ１０メートルくらいの天井を眺めながら「すごい迫力だなあ」と思ったことを思い出しました。今思えばこれも贅沢な経験です。
隣接のホテルベーカリーPICOTでアップルパイのお土産を買って帰りました。お取り寄せはないので、ここに来ないと買えないみたいです。家では、熱々に温めたアップルパイの上に自家製バニラアイスをのせて食べました。絶品です！
おすすめのコンソメスープ（テレビで紹介されていた富士屋ホテル名物スープのレトルト）
