健康づくり

低山登り2 ~三ヶ根山から三河湾を一望した後、西浦温泉の「海カフェ」でランチ~

昭和30年~40年代は、もはや戦後ではないと言われ、好景気におされて海や山へ行ったり温泉旅行に行くことが人々の憧れのレジャーでした。三ヶ根山やそのふもとの片原温泉や西浦温泉は、三河地方の人々にとってメッカのような観光地でした。

私も幼いころ家族で何度も三ヶ根山に行ったことがありますが、それは車などで行くファミリーレジャーとしてで、ハイキングをする場所という印象はありませんでした。

低山ハイキングの2回目に三ヶ根山に行こうと息子に言われたときは、「へえ~、あそこの山も登れるんだ。」と意外な驚きでした。車道で登ると10分くらいで頂上の見晴らし台についてしまうので、途中の道は面白みをほとんど感じないのですが、山道は違っていました。

三ヶ根山駅から車で5分ほどの道路脇に車を止め、その横から尾根経路の登山口に入ります。でも、登山口から尾根にたどり着くまでは、かなり急こう配で一気に息が上がってしまいます。それでも、尾根を歩くだけあって鬱蒼とした感じはなく、周囲の木々の間から木漏れ日があふれ、時折遠方に三河湾が垣間見られる中、息を切らしながらも気分よく山を登っていくことができます。

息子は低山ハイキング7回目くらいですが、結構きついと言っていただけあり、尾根道も上り下りが激しく、登りの一時間半は相当こたえました。今回はトレッキングポールを新調して、これを頼りに登ったので、四本足で歩くような安定感がありました。

特に帰りは、まずポールで足場を突いて確認してから、足を小幅に降ろしていかないと、滑り落ちてしまいそうです。初心者の自分には、ポールがなければ登れなかっただろうと思うくらいで、非常に助かりました。ただし帰った後は、足よりもポールを持っていた腕の方がかなりの筋肉痛でしたが……。このポールは、組み立て式で簡単にたためてリュックの中に入るので便利です。

もう少しで頂上という所に、突然大きなコンクリートの廃墟が表れました。なぜか中央に階段があります。後ろに回ってみると、看板に三ヶ根ロープウェイ跡・昭和32年~昭和57年と書かれていました。たった二十数年間しか使われなかったようです。

更に行くと、三ヶ根観音に着きました。小さいころはとても大きな寺のような気がしていましたが、今みるとそれほど大きいわけでもありません。お参りをした後頂上へ向かいます。この辺りまで来ると、ほとんど平坦なアスファルト道になります。そして昔のドライブインの駐車場跡地のようなところに出ると、目の前に凄まじく崩壊した民宿跡が表れ、この辺りがさびれ始めてずいぶん経つのだなと侘しい気分になりました。

頂上へ続く20メートルくらいの階段は、両側をびっしりとアジサイの枝に囲まれています。三ヶ根山のある蒲郡市の花はアジサイで毎年6月にアジサイ祭りが行われるそうです。

頂上には電波塔が聳え立っています。標高350メートルという低山と言えども、昔は登れるなんて考えも及ばなかった山を制覇した気分です。見晴らし台へは車でも来ることができますが、やはり自分の足で登ってきて見下ろす三河湾は、登った者だけが感じられる満たされるような美しさがあります。

登山口からは、車で15分くらいで西浦温泉に着きます。SNSでパンケーキが話題の「海カフェ」に行ってみました。今回は往復3時間余りと結構長くかかったので、おなかが空いてランチも食べることにしました。

海カフェは港の真ん前で、海を眺めながら食べられる絶好の立地です。一番人気のキャラメルパンケーキはもちろん美味しいのですが、生パスタのクリームジェノベーゼはモチモチで絶品でした。

重量感のある格好いいバイクに乗ったカップルが店にやってきて、屋外席に座っていました。絵になるなあ、うらやましいなあと思ったのですが、下山する頃から花粉のせいで目や鼻がムズムズしてきていたので、屋内で大人しく海を眺めることにしました。

これから、日差しも暖かく行楽日和になりそうな季節なのですが、花粉症もちの人間には喜んでばかりいられないのが悩みの種です。

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