このブログは、オアハカでの一日ツアーの後半となります。前半のイエルベ・エル・アグアの次はミトラ遺跡に行きました。他の遺跡では浸食が進んだり、スペイン人が侵攻してきたときに破壊されたりしたので、こんなにくっきりとレリーフが残っているのはミトラ遺跡だけらしいです。しかも、遺跡の内部もほぼ残されていて、中に入って見学ができます。
この絨毯の中央の柄の階段状模様はオアハカの伝統柄として現代も織物に取り入れられています。
隣にあるスペイン人が建てたカトリック教会は、ミトラ遺跡の上部を壊してその石を使って建てられています。壁面に少しレリーフが残っています。
この後ようやくお昼ごはんとなりました。予定より2時間くらい遅くなっていたので、おなかペコペコでしたが、オアハカの伝統料理モーレ数種類をビュッフェ形式で食べることができました。野菜たっぷりでおいしかったです。

次は、ツアー客ほとんどが一番楽しみにしていたメスカルの工場です。時間が押していたので、ひょっとしたらカットされるかもと思っていたみんなは、スタッフが車の中で行くことを告げるとテンションめちゃくちゃ上がっていました。
メスカルはテキーラとほとんど同じ作り方の度の高い蒸留酒ですが、アガベというアロエのでっかい版のような多肉植物の根っこを発酵させて作ります。この発酵した根っこを食べさせてもらいましたが、甘くてすごーくおいしかったです。最近健康食ブームでこのシロップが人気です。
工場の横のおしゃれな屋外スペースで、いろんな種類のメスカルを試飲させてもらいました。一種類ごとにみんなで乾杯の儀式?のようなセリフを唱えて盛り上がりながら楽しみました。直売なのですごく安くて、みんな山のようにお土産のメスカルを買い込んでいました。

日も傾いてきたころエルトゥーレの木にたどり着きました。アメリカ大陸で一番太い幹なのだそうです。思っていたよりも街中にあり、教会の敷地にあるのでカメラに全体像を収めることができません。料金を払って柵の中に入ると、子どもが数人いて木の説明をしてくれます(有料&スペイン語)。凸凹で入りくんだ木の幹をよーく観察すると、ライオンなどいろいろな動物の形が見えてくるそうですが、自然の造形をいろいろなものに見立てるのは世界中一緒だなと思いました。
オアハカの中心部へ帰りついたときにはすっかり夜になっていました。盛りだくさんの内容で楽しいツアーでした。