今年もブドウの実が大きくなりグリーンから薄い紫色に色づいてきました。私はこの頃のブドウの色がさわやかで一番好きです。家に来た人は皆「これ、食べられるの？」と聞きますが、全く手入れをしていないので、粒の中は種だらけで酸っぱくて食べられたものではありません。
隣の町が巨峰の名産地で近所の八百屋で安く手に入るので、昔は、主人のおばあさんが家で葡萄酒を作っていました（密造酒？）。一体どんな作り方をするのかと思って聞いてみると、買ってきた巨峰を洗わずに軽くつぶしてに容器に入れます。容器は梅干を漬け込むようなツボでした。次に上白糖を山のように入れて蓋をするだけ。1か月くらいするとブドウの皮についていた菌が発酵して、超あまーいお酒になっています。そんなに単純な方法でお酒が造れるんだとびっくりしました。
家には17歳になるダックスフントのムーンがいます。ときどき黄色い胃液のようなものを吐いたりすることがあり「調子が悪いのかな？」と思いつつ、次の日には元気になっていたのであまり気にしていませんでした。ところが、その原因が庭のブドウだと知ったのは昨年のことでした。玉ねぎやチョコレートはよくないというのは知っていましたが、犬にとっては、それよりもはるかに毒性が強いのだそうです。毎年秋になると、ムーンは房ごと落ちたブドウを庭でおいしそうに食べていましたが、とんでもないことでした。ムーンもかなりのおじいさんなので、実が熟して落ちそうになってきたら、早めに刈り取らないといけないなあと思っています。
