健康づくり

ホモサピエンスの遺伝子を理解した健康生活 ~「最高の体調」から分かる事~

今、森林の鳥の声を聞きながら気持ちよくブログを書いています。とは言っても、森林にいるのではなく、グーグルクロームから流れてくる音です。「OKグーグル! 森林の鳥の声を流して。」と言うと次々と癒しのBGMが流れてくるのです。

パソコンの画面は、世界中の絶景や自然風景が日替わりで表れるように設定しています。これは「実際の鳥の声や自然の中でなく、デジタルの音や画像であっても体内の炎症レベルを下げる効果がある。」と本に書いてあったからです。

その本は「最高の体調」(鈴木 祐著 2018年)で、サイエンスライターだった著者が、膨大な数の科学実験を伴った健康に関するレポートや学会での発表を読んで、自身の体験からも導き出した最高の体調を作り出すための考え方をまとめた本です。

これは「サピエンス全史」(ユヴァル・ノア・ハラリ著 2011年)や「銃・病原菌・鉄」(ジャレド・ダイアモンド著 1997年)を読んだ時の様に、自分にとっては衝撃でした。

三著とも、人類は約6万年の間狩猟採集民族として生活し、植物の根や木の実、森や野にいる動物を食べて生きてきた。約2万年前から始まった農耕や約200年前に起こった産業革命によって、人類の生活スタイルや考え方は大きく変わった。けれども、人間の脳や遺伝子はその人類の急激な変化についていけない面があるため、様々な違和感や問題を起こしてしまう、という考え方は共通していると感じます。

近年ベストセラーになるようなビジネス本や経済書、ビジネスマン向けの筋トレ本などを見ると、同じような人類の起源に基づく脳科学理論から発生している内容が多いようです。

「銃・病原菌・鉄」などは、24年も前に出版されてベストセラーになって話題の本だったそうですが、仕事関係以外でちゃんとした本を読んでこなかった自分にとっては、全然知らない世界や理論だったのです。初版の時に読んでいたら、自分のモノの考え方も少し違っていたかもしれないなと思いますが、昨年初めて読んでからでも、生活のいろいろな場面で参考にできることがあるのはいいことだと思います。

自分は自然科学的な根拠に基づいて、自分たちの生き方や習性を考えるという事が意外と好きなのだという事にも気づきました。

それはなぜだろうかと考えたとき、幼少のころからの習慣に起因しているのかもしれないと思いました。自分が子どもの頃は家にあるテレビは当然一台で、そのチャンネル主導権は父にありました。父の子どもの頃の夢は、アフリカのサバンナに行って猛獣狩りをすることだったそうです。だから、毎週NHKが放送していた、世界中の自然や動物、アマゾンの原住民の生活をドキュメントしたような番組をいつも見ていました。

チーターがケニアのサバンナをものすごいスピードで駆け抜け、獲物を捕らえる様子や、アマゾン川の奥地の森に分け入って、木の幹の中から食用の昆虫を見つけ出したり、部族のお祭りに研究者が参加して一緒に食べたり踊ったりするのを、父と一緒に毎週見ていました。私は「サピエンス全史」の中で、書かれているパプアニューギニアの原住民の部落の風習などを、映像を見ているかのようにイメージでき、なんだか親しみが湧くとともに、そういった原住民の遺伝子を自分たちも受け継いでいるのだという驚きが新鮮だったのです。

人類がホモサピエンスとして進化していった何万年もの歴史が、自分の中に刻まれていて、その恩恵を受けている面とギャップに苦しむ部分を理解していくのは面白いし、自分の心と体をコントロールしていくのに役立っていきそうです。

 

 

 

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