アート

ゲルハルト・リヒター展

豊田市美術館で開催されているゲルハルト・リヒター展を見てきました。

彼は、社会的な事件や問題の写真や身近な人物の写真などをプロジェクターなどに映し出して、それをピントがぼけたような画風で油絵で描く作品によって評価されました。

その後、次第に抽象的な表現が増えていき、スキージというヘラでキャンバスに塗った絵の具をこそげ取ることによって、偶然性を生かした作品が増えていきました。 

あるいは、全く偶然性さえも排除した色面や色の線を並べたようなコンセプチュアル作品もたくさんあります。

彼はすでに90歳を超える巨匠で、数年前から制作を控えているそうです。それでも、水彩画などはまだ制作しているそうで、彼らしい色合いと水彩絵の具の軽やかさが加わって魅力的な作品があります。

半具象や抽象など様々な表現をしてきた人ですが、90歳になるまで一貫して自分の求める表現をしてきたことには驚かされます。自分は一旦絵画表現をやめた人間ですが、こういう人の作品に触れると、自分も何か表現活動を始めてみたいと感じるようになります。

実家にある油絵絵の具のセットを開きに行ってみようかなとふと思い始めました。

 

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