9月6日は娘の誕生日です。毎年オーダーした絵を入れてもらってバースデーケーキを注文するのですが、ギリギリになってしまい、ちょうど6日もお店が休みだったので、ケーキはまた今度という事になってしまいました。
娘は2000年生まれなので、ちょうど西暦の下二けたと同じ年齢の22歳です。当たり前なのですが、年齢を思い出しやすくていいなと思いました。彼女くらいの年齢で、「あれ、今自分は何歳だったかな。」なんて思うはずはありません。でも、私は50を過ぎたあたりから、何かの書類に年齢を書く欄を見る度に「あれ?」と分からなくなって、一度人間ドックの書類に間違った年を書いて、翌年も同じ年齢を書くことになってしまったことがあります。彼女が50歳になった時に、便利な年に生まれたななんて思うかどうかは分かりませんが。
本当は、彼女は友達と6日に富士山登山をして誕生日を富士山頂で迎えようとしていたのですが、これも台風やら秋雨前線やらで中止となってしまったので、急きょ実家に滞在することになったのです。
それでもせっかくの誕生日に何もしないのも寂しいので、美味しいものでも食べに行こうと思っていたら、夫が急に大阪に行くと言い出したので便乗して日帰りで一緒に行くことにしました。(画像:岸和田城)
目的地は岸和田です。あのだんじり祭りで有名なところですが、現在塩田千春さんの個展が開かれているので、それを見に行くのです。岸和田は彼女の故郷なのだそうで、故郷のイメージとして家の形のフレームに糸を絡ませた作品です。(詳しくは、別枠のブログに書こうと思います)
そして、ご当地の美味しいものは何かを娘が素早く調べてくれて、地元ではかなり評価の高いうどん屋さんに行きました。岸和田の町は8月から毎週末にだんじり祭りが開かれているので、通りのあちらこちらに提灯がずらりと並んでいます。
うどん屋さんへの道もびっくりするほど狭かったのですが、そんな道を周囲の家にぶつかりそうになりながらだんじりを引いていく様子をテレビなどで見たことがあります。また都合が付けば見に行ってみたいものだなあと思います。
うどん屋さんの名前はふじたやはなれ「うどん蔵」といいますが、入り口には店の名前も書いてありません。謎だなと思って店に入りましたが、そこはどうも裏口だったらしく、後で正面に回ってみると、蔵が入り口になっていました。
評判通りうどんはとっても美味しくて、つるつるでした。テーブルの上には二つケースがあって、一つは天かすでもう一つは出汁がらのカツオ節?を甘辛く似た佃煮でした。我々は天ぷらとかが乗ったうどんを注文しましたが、こんなにうどんが美味しいなら、冷の素うどんを頼んで、この二つを乗せても十分ごちそうになるなと思いました。
目的は済んだし夫は仕事があったので、地元に帰ることになりました。以前こちら方面に来るときは、いつも新名神高速道路の土山SAに立ち寄っていましたが、夫が行きに甲賀SAの方が小ぢんまりしていて駐車場からトイレに近いし、パン屋のモーニングがお得だというので寄ってみました。
焼き立てのパンが二つ選べてコーヒーもついて510円というコスパの良さにびっくりしました。そして、その店のおばちゃんが私と娘を見て「私にも一人娘がいて、その一人娘が四人も子供をうんだんですよ。」と話し始めました。おばちゃんが務めていた会社は、娘さんの出産に対しても産休を取らせてくれたそうですが、さすがに四人目ができたときは退職したそうです。そして、パンが大好きだったこの方は長年の夢だったパン屋で働きながら、この甲賀SAの直ぐ近くに家を建てて娘さん夫婦と一緒に暮らしているのだそうです。
一杯のコーヒーを淹れる間に楽しい話を聞いて、再び車に戻ったのですが、その店のパンはかなり美味しくて、ぺろりと食べてしまいました。下り方面のSAにしかない店なので、帰りは寄れませんでしたが、またいつかこちら方面に行くときは、このパン屋さんに寄ってみたいと思います。
地元愛知には2時ごろついたので、娘と私はまだ早いかもしれないけれど半田のごんぎつねの里の彼岸花を見に行ってみようということになりました。一昨年、昨年と来ているので、何となく今年もと思っていましたが、やはりほとんど咲いていませんでした。
かろうじて、ごく一部だけにピンク色の品種だけが咲いていました。毎年ジャストに満開の状態を見ることはなかなかできません。(アイキャッチ画像)
その後、超美味しい和菓子の店松華堂へお饅頭を買いに行き、さらに松華堂カフェへ向かい、あんみつとかき氷に舌鼓を売ってから帰宅。そして、家族で集まってお寿司屋さんに行きました。
地元ではかなり高級な幸寿司で奮発して、美味しい晩御飯となった上に最後に大将がバースデープレートを作ってくれて、一応誕生日の体裁が整いました。プレートにはイタリア語でお祝いの言葉が書かれていました。意外なことに大将は以前イタリアレストランのシェフだったのだそうです。寿司屋には珍しく、店内にワインセラーがおいてあったので、不思議に思っていました。大将はソムリエの資格もあるそうで、私はこの時赤ワインのグラスを頂きましたが、お値打ちな割にとても美味しいワインだったのはそのためだったことが分かりました。今日は、意外な人の意外な経歴を知ることができた一日でした。
振り返ってみると、かなりてんこ盛りの誕生日でした。娘の二十二回目の誕生日が、それなりに思い出深く楽しい一日であったことを願うばかりです。