アート

「鈴木昭男ー音のみちくさ」展

鈴木昭男さんは、サウンドアーティストの草分け的存在です。サウンドアーティストとはなんぞや?ときかれると、自分にもよくわからないのですが、この展覧会に際して鈴木さんが行ったワークショップは、参加者が大府の街中のいろいろな場所にたたずみ、聞こえてくる音に耳を澄まし、感じたことを記録するというものでした。同じ場所で同じ音を聞いていても、時間や人によって感じるものは違うようです。

展覧会会場は大府市の大倉公園内の古民家内です。陶磁器メーカーのノリタケの創業者の別荘だった所だそうで、門が茅葺で田舎風でありながらとても立派です。吊り下げられたのれんには、耳を澄ますマークとして両耳の絵が描かれています。

家の中には、鈴木さんのアトリエだった小屋の図面を元に室内が再現されています。小屋の中心には、彼にとって制作の重要な道具であるコピー機が置いてあって、解説を読むとこの機会には「ピーコ」と言う名前が付けらてれいます。

解説や、コメントの所々に長靴をはいた猫が表れますが、これは「あきにゃん」となづけられて作家の言葉を代弁しています。

何十年もの間音に注目して自己表現を行って来た鈴木さんの、活動の軌跡の一端を感じることができました。

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