アート

「白い茶碗」展 ~万古ミュージアムより:その1~

三重県四日市には古いビルを改築したカフェ兼ミュージアムがあります。ご当地の焼き物である万古焼を紹介する展示が主ですが、ときどきテーマを決めて面白い展覧会が催されます。

現在は陶芸家の内田鋼一さん監修の「白い茶碗」展が開かれています。現代では白というと真っ白な磁器を思い浮かべますが、磁器の技術が定着する以前の16世紀前後の焼成すると白っぽくなる土の陶器が主な展示です。灰色っぽい生地から薄青い生地まで様々な土味の茶碗があり、展示作品の高台を約半分は伏せて展示してあるので、裏側の高台もじっくり鑑賞できます。

展覧会は前期・後期に分かれ、前期に表面を展示してあった茶碗の多くを、後期に裏面を展示してあるそうです。万古ミュージアムはとても狭い空間をユニークな仕切り方で作ってあるのですが、驚くほどたくさんの茶碗が展示されています。また、この展覧会のために武者小路千家の家元が、白い茶碗がつくられるようになった歴史的経緯について解説を書いてみえました。それを読むと、日本人の白に対する思いなどが分かってくるような気がしました。

隣接のカフェではおいしいコーヒーとかなり本格的な焼き菓子がいただけます。この日はちょうど店内でイチゴジャムを作ってみえたので、イチゴの香りいっぱいの中でお茶を頂きました。洋ナシの入ったチーズケーキは、ロックフォールをぜいたくに使ってあり絶品でした。

\クリックして応援してね!/
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 暮らしを楽しむへ