瀬戸内海に浮かぶ島々を中心として、3年に一回開かれる瀬戸内芸術祭に行ってきました。旅行大好きな娘の計画に私と息子がのっかった形です。
2泊3日で一泊目は高松のビジネスホテルへ、そして2泊目はベネッセハウスに泊まりました。10年ほど前にもベネッセハウスを訪れましたが、その時はパーク棟に宿泊し、目の前にニキドサンファールのカラフルな彫刻が点在する広々とした庭を眺められる部屋でした。その時と違う点は、庭の中央に杉本博司の作った全面ガラス張りの茶室が設置されていることです。池のまん中に茶室があり、そこまではガラスの飛び石を歩いていく構造になっています。
だれかここでお茶を飲んでるところが見てみたいなあと思いましたが、いつもだれもいませんでした。自分がここでお茶を飲むには、それなりの作法が身についていないと四方から丸見えなので、笑いものになるだけだなあという気もするし、よほど肝の座った人でないと、周囲の風景を楽しみながら、しみじみとお茶を飲むなんでできないだろうなあと思いました。
今回はミュージアム棟に宿泊です。ここは棟内に美術感が併設されていて、夜遅くまで美術館を巡ることができます。(他の棟宿泊の人でも来ることができます)部屋はファミリールームになっていて、かなり広くてベッドが4つ設置されています。前面は大きなガラス張りで、ベランダも広く目の前に瀬戸内海の青い海や島々が浮かんで絶景を独り占めという感じです。
今回は、豊島(てしま)、高松、男木島(おぎじま)、直島、宇野という順で回りました。2泊3日で相当ハードに巡りましたが、さすがにこれ以上は無理というくらいで、最後には膝の痛みでまともに歩けない位でした。
10年前よりも芸術祭を訪れる人々はかなり増え、今回は海外からのツーリストはいない状況なのに大変な賑わいでした。3人なので、車でフェリーにのったりしていろいろと回ることができました。最も印象に残った作品は、高松の屋島に新しくできた施設ヤシマールと巨大な円形スクリーンに刻々と変化する月の映像を映し出した作品です。これは、同時に開催されているあいち芸術祭2022にも同じ作家の同じ作品が展示されていて連動しているのです。(アイキャッチ画像)

