長野県の南信州にあたる阿智村は、星空が美しい村として星空ツアーなどが話題になっています。そして、4月の中旬ごろからは花桃が村中に咲き誇り、濃いピンク、薄ピンク、白の花が山すそを彩って、桜とはまた違った濃厚な美しさを見せてくれます。(ちなみに29日の段階では桜は葉桜になっていました)
単色の桃の木もありますが、一本で三色の花を咲かせる桃もあり、すごくにぎやかに咲いています。
今年は昼神温泉一帯はGWが始まる頃には花は終わりに近かったのですが、GWの前半くらいなら月川温泉付近はまだ満開で、有料駐車場から歩いて往復2キロほどの川沿い周辺は見事です。
私は娘と4月29日にここを訪れました。昼から雨の予報でしたし、GW初日という事もあったので、現地に9時前には到着できるように行きました。ネットでは、GW中は、園原ICを降りてからの村の中の道全体が一方通行になるという事でしたが、9時前の時点ではまだ途中でUターンして戻ってこれたので、一度村はずれの通行止めになっているところまで行き、村全体の様子を確認してから川下に戻り有料駐車場(500円)に車を止めました。
駐車場のすぐ脇にかかる橋の上部には、たくさんの鯉のぼりがぶら下げられて泳いでいました。そこから少し丘の上に上ってみると、田んぼだった所一面に黄色い菜の花が咲いていて、黄色い絨毯のようになっているので、空の青、桃のピンク、菜の花の黄色でとても美しい風景です。ひざ丈くらいの矮小株の菜の花なので、すぐ下の道からは菜の花畑が全く見えません。だかから、少し丘の上に上って来た人だけが、この素敵な風景を発見することができます。付近には、菜の花畑の看板など何もないので、川沿いにずっと歩いている人は気づかずに通り過ぎてしまうのが、もったいないなあと思いました。
しばらく歩くと、月川温泉の宿や天魚パークランドキャンプ場がありました。夏場にここでキャンプするのも楽しいでしょうが、少し寒くても花桃に囲まれてのキャンプもまた素敵だろうなあと思います。
キャンプ場の少し上に、釣り堀を兼ねた川魚が食べられるお店「青木屋」があります。アマゴを釣って食べることにしました。
最初は釣り竿の糸を池に垂らすために、前のめりになっていました。でも、近くの人が、釣り竿を引き延ばしすといいですよと教えてくれました。釣りをしたことがない私たちは、そんな基本的なことにも気づかず、笑えてしまいました。
以前神奈川県の山へ行ったときも同じような釣り堀に行きましたが、そのときは入れ食いで30分くらいの間に10匹以上とれたのですが、この時は魚のおなかが空いていないのか、私たちの釣り方があまりに下手なのか全然釣れません。
じっとしているとだんだん寒くなってきます。40分くらいで娘がようやく一匹釣りました。その後20分くらい粘りましたが、雨もぱらついてきたので結局あきらめました。もうお腹ぺこぺこです。
店で、唐揚げと、焼き魚と五平餅を頼んで、自分たちの席のグリルで焼きます。唐揚げは厨房で揚げて持ってきてくれますが、これがカリッカリで最高に美味しい。骨や頭まで全部ぺろりと食べてしまいました。グリルは熱効率がいいのか、囲炉裏などで焼くよりもうんと早く焼き上がりました。自分で焼いたアツアツを頂くのもまた美味しい。
ふと気づくと窓の外はかなりの雨です。早めに花見をしておいてよかったなあと思いました。その後、カフェはないかなと調べました。中津川には数件ありますが、込み合う中人気のカフェに行っても入れるとは限りません。
少し山の上の方へ行くと、信濃比叡のお寺があり、そのわきの案内所のようなところにカフェがあるので行ってみました。それほど混んでおらず、窓際のカウンター席でコーヒーと桃ロールケーキを頂いた後帰路につきました。