アート

若冲の芭蕉図を見に相国寺へ行ってみた

友達のMさんはアーティストで、主に油絵の具を使って描きますが、透明感のある絵の具がキャンバスを流れるように広がる美しい作品をつくります。そのMさんが、京都を訪れるなら再度訪れたいと希望したのがこの相国寺です。

お目当ては、相国寺内の承天閣美術館に収められている伊藤若冲の「月夜芭蕉貼り付図」と言う作品です。もともとは鹿苑寺(金閣寺)の大書院旧障壁画だったそうで、その場にあった通りに書院の一部を移築再現してあります。

芭蕉図は、墨一色で描いたとは思えないほどの表現力で、つややかな芭蕉の葉が微風に揺れる様を感じさせる名作です。

きっとMさんの絵に通じる透明感が、この絵が彼女を惹きつける要因なのでしょう。

対面のぶどう棚の絵も書院の一部を再現してあります。違い棚の戸袋の面にまで絵を広げた作品で、複雑な戸棚の桟や戸袋の向こう側が透けていて、向こう側に生えているブドウがみえているような錯覚を覚えます。

この日は、通常は未公開の本堂が公開される特別な日だったのですが、美術館でまったりしているうちに、4時を過ぎていたので、入り口は閉まっていて残念なことをしました。

美術館に続く通路は風情があって、それぼど古いものではないのかもしれませんが、所々に置かれた灯篭がユニークな動物を使ってあるところに面白みがありました。

同志社大学のキャンパスに囲まれるようにこの寺がありますが、同志社大はクリスチャンとなった新島襄が設立した大学らしいのです。相国寺と関係はないのかもしれませんが、京都は意外といろいろな宗教が入り混じったところであるような気がします。

 

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