手抜き生活

渡り鳥~その2

数年前自動車のコマーシャルに使われて流行った「ワタリドリ」という歌が、近年卒業式の歌として人気なのだそうです。他人にどう思われても自分は飛び続けるといった歌詞が、卒業生の心に共鳴するからでしょうか。私もサビの部分がカッコいいその歌を時々カラオケで歌ってみるのですが、英語の歌詞の部分と高音と低音の差が激しいのが難関で、ちゃんと歌いこなせる人はめったにいないのではないでしょうか。

10月頃いつも散歩する河川敷から飛び立っていった雁の群れはどこへ行ったのか気になってネットで調べてみました。サントリーの愛鳥活動「日本の鳥百科」だと日本に来た雁の70%は宮城県の湖に飛んでいき冬越しをするそうです。今頃冷たい伊豆沼の水に浮かんでくつろいでいるかもしれません。一方、どこからやってくるのかは書いてなかったのでわからないのですが、涼しい環境が合いそうなので、ロシアかなと思います。雁も白鳥も鴨科だそうなので、白鳥といえば北の国の湖という感じかなというところから推測してみました。津軽地方の帰ってこなかった雁を弔って沸かす「ガン風呂」伝説もなんとなく切なくて、昔の人たちは雁の習性とかもよく見て知っていたんだなあと思います。ちなみに近くの河川敷には今だに鴨たちがのんびり泳いでいるので、冬の間もここかなあと予想しています。

ブルーバックス編集部による「渡り鳥は迷わない!?ー驚くべきナビゲーション能力に迫る!」では、鳥には一度でも渡った経験のある土地には認知地図がつくられて、それは脳の海馬にあるらしいので、渡り鳥の海馬は大きいのだということが書いてありました。15年くらい前の実家の母がまだ認知症のかけらも感じられない頃、たまにしか行かない15分ほど離れたプール施設に行こうとしたところ、3時間くらい迷いに迷って結局たどり着けず家にもどって来たことがありました。母も大変だったと思いますが、スイミングスクール見学におばあちゃんが見に来てくれなくて、末の娘はさぞがっかりしただろうと私がショックを受けたのでよく覚えているのですが、この頃から母の脳の海馬は異変を起こしていたのでしょう。

渡り鳥は私たちの行動範囲よりもはるかに長い距離を飛び、いろいろな土地を見ながらやってきます。渡り鳥にカメラをつけて一緒に旅ができたら、人間の視点を超えた地球規模の旅ができて面白いだろうなあと思いましたが、よく考えたらドローンで撮った動画などがまさにそれかもしれません。人が「あったらいいのにな」と考えたことは、日々実現化されつつあるのかもしれません。

 

 

 

 

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