いつもウォーキングをする近所の公園は、うちの子どもたちにとっても小さいころからの遊び場でした。
ここは昔お城だったそうで、本丸があった所は一段高くなっています。この高台は、鬼ごっこやかくれんぼに絶好の場所でした。特に子どもたちが気に入っていたのは、中央の大きなクスノキです。幹は太いのですが、低いところから四方に枝分かれしているので木登りがしやすいのです。多い時には10人くらいの子どもが木に登って、木の上で鬼ごっこができるくらいでした。
私も毎朝この木の脇を通りながら見事な枝ぶりを眺めるのが大好きです。ただ、こうやってクスノキを見られる時間は長くないかもしれません。近いうちにここに昔建っていたお城を復元するのだそうです。
私がウォーキングを始めた3か月くらい前は、城跡の発掘調査をしていました。次に、城の土台周辺になるところを整地して芝生が植えられました。工事は着々と進んでいきます。いつか、突然あのクスノキが切り倒されてなくなったら寂しいだろうなあと思いながら、毎朝「今日も会えたね」と心の中で声を掛けています。
