娘夫婦の引っ越しを、約一週間の間手伝いに行ってきました。お婿さんの転職に伴う引っ越しなのですが、娘がちょうど二人目の子どものつわりがひどく、まったく荷造りができない状態だったのです。
一歳半の孫の世話と娘の看病、そして荷造りと三つの作業を同時進行させなければいけないので大変です。お婿さんも退職前の有給休暇を何日かとってありましたが、それでもやはり仕事をおろそかにするわけにいきません。
たった一年しか住んでいなかったアパートでも、生活の場には膨大なものがあふれています。ギリギリまで生活を営んでいかなければいけないので、よく考えないと荷をほどいて必要なものを出さなくてはいけなくなってしまいます。
何よりも大変なのは小さな子供の世話です。まだ完全に大人と同じものが食べられないので、孫専用の食事を準備して、食べさせるのもつきっきりでないといけません。おむつの取り換えや着替えももちろん、一日中家の中にいてもストレスがたまるので、散歩に連れて行ってやる必要もあります。雨が降った日や散歩に行く余裕がなかった日は、一日中抱っこをせがんだりぐずったりで逆に手がかかります。
一年前の引っ越し時も孫が小さかったので娘も作業ができず、自分が娘たちのマンションに行き、2日間でなんとか荷造りができました。けれども、今回はワンパク大将が暴れまわるので、前回の3倍くらい時間がかかります。
昔から、引っ越しや家を建てるなどの普請をするときは、けが人や病人が出やすいから気を付けよという先人の言い伝えがあります。大きな仕事に気を取られて、身近な危険や病気の兆候に気づきくく、大きなトラブルにつながりやすいという事でしょう。自分の作業中に、孫がいつの間にか上っていたテーブルから滑り落ちてヒヤッとしました。幸い大事には至りませんでしたが、この言葉を思い出し、この子に万一のことがないようにやらなければと気を引き締めたのでした。
前日の晩は徹夜になってしまうのではないかと思うくらい進まなかった荷造りも、ラストスパートをかけてなんとか当日引っ越し業者が来る頃には完了しました。一年前にはキングサイズのベッドやソファセットなど大物家具があったのですが、今回は事前に処分してあったので、二トンロングトラックに楽々荷が積み込めると思っていました。けれども、最終的にかなりの荷物が入りきらなくなってしまいました。
みんなたったの一年で引っ越しになるとは思っていなかったので、衣類ケースや子どもの本、趣味のものなど少しずついろいろな物が増えたようでびっくりです。幸い業者の手配で後から二台目のトラックを1万円の追加だけで手配してもらえることになり、ホッとしました。
新しい部屋に移動してからも、2日間荷ほどきの作業をして家に戻りましたが、その後疲れがどっと出て三日間ほど朝寝坊をしてしまいました。引っ越しと言うのはやはり相当な大仕事です。アパートに合った荷物でさえあんなにあったので、もし今自分の家を引っ越ししなければいけないとなるとどれほど大変かと思います。
数年前から終活を意識して物を処分したり、増やさないようにしてきていますが、もっと覚悟を決めて3年以内に自分の物を処分していきたいなと思っています。