三重県の鈴鹿にある「椿大神社」に行った折、近くに梅の名所があることを知り、寄ってみることにしました。
入園料は千七百円もするのでなかなかの出費ですが、園に入った瞬間「うわーっ!すごい!」と感嘆の声をあげずにはいられないほどの見事なしだれ梅が迎えてくれます。
高さ6メートルもある幹から垂れ下がった「天の龍」と命名された呉羽(くれは)しだれが、聳え立っています。濃いピンクから薄いピンクまで様々な濃さの花びらに包まれて奥の方まで一面満開になっていて、絢爛豪華で圧巻の景色です。
これほど見事なしだれ梅は見たことがないし、見渡す限り素晴らしい梅の花が園内に一杯咲き乱れています。咲き具合は満開を少し過ぎたくらいで、地面にも一面に花びらが散っていて、ピンクの絨毯を敷き詰めたようです。
桜と比べると、梅は少し地味でわびた感じのするイメージでしたが、ここの梅は全然違います。
園内も人でいっぱいで、立派なカメラを地面に這いつくばるようにして見上げるようにカメラを構えている人もいます。
日本中から集めた梅の銘木が並ぶこの園では、他の梅園では見られないほどの希少な梅ばかりのようでした。さらに腕の立つ職人さんが丹精込めて「仕立て技術」を駆使して手入れしているそうなので、見事なはずです。一本一本が芸術作品のようでした。