四日市に器にこだわった和食店があるというので、行ってきました。

「呼月」というお店で、今まで何度か行こうとしたのですが満席で入れない場合が多く、人気店のようです。

店のフロント側にハスの池が作られていて、ちょうど一、二輪睡蓮の花が開きかけていました。高貴な花の美しさが、洗練された店の造りによく合います。

この日は、4400円の一番安いランチコースをカウンターでいただきました。前菜は、どれもこだわりがあって美味しいものばかりです。
ニンジンの金魚が可愛らしく泳いでいます。カウンターだと、ちょっとしたつぶやきにも板さんが手を動かしながら対応してくれて、食材のこだわりをお聞きすることができて楽しいものです。

四日市在住の陶芸家である内田鋼一さんのプロデュースの店内には、内田さん作のオブジェや器が使われています。

上画像の右にあるふわふわしたものは、泡醤油だそうです。自分は、刺身を食べる時に付ける醤油の塩辛さがあまり好きではないのですが、この泡醤油と刺身を絡めて食べるととてもまろやかで自分好みです。

メインは魚にしたので、この日は鮎の唐揚げで丸ごとかじれて鮎の風味を楽しめました。
自家製生姜シロップの炭酸割を頂きましたが、さっぱりして美味しく料理が進みます。中央の器は焼きナスのムースで、ふんわりと香ばしい焼きナスの香りが絶品でした。ナスを焼くとき、皮が真っ黒こげになるくらい焼くと香ばしさがうまく出せるのだそうです。
枝豆とベーコンの炊き込みご飯に自家製のぬか漬けがまたたまりません。

和食店のデザートは大抵果物ですが、ここは内田さんの器にコーヒーとマンゴーバスクチーズケーキで、これもまた濃厚で美味しい。
チーズケーキなんて珍しいですねと、板さんに聞くと、スタッフにパティシエを置いているそうで評判がいいのだそうです。