6年半前に台湾に行った時は、娘が予約などをすべてやり、観光地や店なども話題の旬なスポットを調べてくれていたので楽ちんでした。二泊三日の予定で、一泊目は繁華街に歩いていける安いホテルで、二泊目はたしか夫が会員になっているヒルトンホテルでした。
早い時間に台北についたので、夜まで観光してからホテルに着いたのですが、予約が入っていないと言われチェックインができないのです。そんなはずはないと言ってよーく調べてみると、間違えて8月ではなく一か月先に予約が入っています。とりあえず一か月先はキャンセルしたのですが、台湾人にとっても休日なので、満室で全く部屋が開いていないというのです。他のホテルにも何軒か問い合わせてもらいましたが空いていません。こうなったら野宿しかないかな~?と暗澹たる気分になってきました。台湾の夏なので風邪をひくことはないだろうけど、蚊に刺されて大変なことになりそうです。蚊からうつるデング熱というのもあるのでやばそうです。
夫がヒルトンホテルなら明日泊まることになっているし、メンバーなのでなんとか工面してくれるかもしれないと言って問い合わせると、急きょ部屋を準備してくれることになりホッとしました。こういうホテルは宿泊費は高くなりますが、トラブルがあった時は安心だなあとつくづく思いました。
娘はいろいろな国への旅行経験が豊富で、しかもお得なプランを立てるのが大好きです。さすがにトイレが共同になったりするようなところはやめてほしいと言ってあったのですが、こんな形でトラブルが起きるとは思ってもみませんでした。我々も細かい予約状況を確認しないまま、団体ツアー気分で行ったのもいけなかったと思います。その後も娘の企画・準備した旅行は、空港に行ってみると飛行機に乗れなかったなど、現地で血の気が引くようなトラブルが時々あって、日時や便名など必ず調べるようになりました。
どんなにしっかり調べて予約してあっても、海外だととんでもない目に合うことはしばしばです。以前娘がマレーシアに単独旅行に行った時、長距離バスで移動中にサービスエリアでトイレ休憩に行ってもどってくると、バスがなくなっていたそうです。びっくりして周囲を見渡すとバスが今にもサービスエリアを出ていこうとしているので、大声で呼びながら全速力で走ってバスを追いかけたら、なんとか追いつけて乗れたそうです。一息ついて後ろを振り向くと数人が追いかけてきていましたが、置いていかれてしまったそうです。日本では信じられないことが起きるものだと、その話を聞いてからは、海外でバスに乗るのもヒヤヒヤします。
自分から進んでそういったトラブルに巻き込まれたくはありませんが、こういう冷や汗が出るような経験は、後々まで忘れることができません。ある程度の内容なら笑い話のネタになりますが、その場では本当に絶望的な気分になります。
二日目の朝は有名な朝がゆのお店に朝食を取りに行きました。お盆で混むことは想定内ではありましたが、店は小さなビルの3階にあり、その階段からビルの外、ビルをぐるりと回ったところまで行列が続き、朝ご飯にありつけるまで1時間半ほどかかりました。揚げパンのようなものをおかゆに浸しながら食べるのですが、ダシが効いていてとても美味しかったです。でも、やはりお盆に海外旅行に行くのは相当な覚悟がいるなあと思いました。
高級な北京ダックのお店や夜市、屋台などおいしいものをたくさん食べたのは言うまでもありません。日本からの観光客ならだれもが行くところへも一応行きました。
行った所の名前はどこもかしこも忘れてしまったのですが、だいたいガイドブックに載っているところです。台北で一番大きなお寺では、三日月型の木っ端二つを投げてその向きで占いをしました。お土産に同じようなおみくじを息子に買いました。
台湾で一番高いビルにも登りました。旧正月には、このビルの各階から四方八方に一斉に花火が打ち上げられるそうです。展示写真を見ると、ビルそのものが巨大な花火塔のようになっています。日本だったら消防法などに引っかかって絶対にできないだろうなと思いました。すごい発想だなあと感心してしまいました。
台湾はコロナを国内に持ち込まないように、ITの力を駆使して成功した国だということで、世界中から評価されています。きっとコロナが収まってきたら、一番に観光に行けそうな国ではないかと思います。自分も予防接種を済ませたら、また行ってみたいと思います。