権太呂という名前は聞いたことがありましたが、うどんのお店だとは知りませんでした。京都に何度も来たことのある夫も食べたことがないというので、入ってみました。
店構えや入ってすぐのお茶室などを見ると、かなり格式の高いうどん屋さんのようです。外の席なら直ぐに座れますと言われましたが、この日はかなり冷え込みがきつく、席が空くまで数分間待つことにしました。
3人で訪れたので、二人前からのうどんすきのコースと権太呂うどんセットを頼みました。初め、うどんすきはハマグリで出汁を取り、柔らかいうちにいただきました。大きくて甘みがあり、極上ものです。
その後は、お店の方に鍋を作ってもらいましたが、どうやって食べるのかなと疑問だった活きの車エビは、頭と体の境目あたりを箸でギュ~ッと抑え込み、暴れるエビが大人しくなったら出来上がりという感じでみごとな手さばきでした。
自家製のゴマ豆腐なども美味しく、たかがうどんすきに5千円も払うなんてと思いましたが、納得のお値段でした。でも、娘が頼んだうどんは、鍋の主要具材がほとんど入っていて半額くらいなので、これが一番コスパがいいなと感じました。
銀閣寺近くのおめんといううどん屋さんも有名で、何回か行きました。いろいろな先付がついて楽しいうどん屋さんでしたが、自分にはちょっと味が薄いかなと感じました。京都の味付けは皆こういう感じかなと思っていましたが、権太呂の味付けは結構しょうゆ味がしっかりしていて自分の好みに近いと思いました。
京都の品のある懐石料理などもいいですが、気楽においしく食べられるので、いい選択肢だなと感じました。