マチュピチュ遺跡の入り口に着くと何やら怪しい音がしてきました。ゴロゴロ・・雷の音とともにあっと言う間に土砂降りです。
しかも、朝ホテルを出た時はすごくいい天気だったので、雨具をすっかり忘れてました。遺跡を一望できる最初のビューポイントについた頃には、薄手のダウンジャケットの中まで雨が染みて寒くなってきました。
夏とはいえ、マチュピチュの標高は2400メートル。中南米の雨季に旅行する時はどこへ行くにも絶対カッパが必要だったと、何回も失敗してようやく分かりました。
遺跡で放し飼いにされているリャマもびしょ濡れですが、毛がたっぷり生えているので平気みたいです。
インカ帝国がこの地で栄えている頃は、300人くらいの人がここに住み、水や食糧を時給自足していたそうです。
雨水が溝を通ってどんどん貯水槽や段々畑に流れ込んでいくのを見て、インカ人の知恵に感心しました。
リャマの向こう側にあるのが段々畑です。色々な作物がここに植えられ、人々が行き交う様を想像すると、本当に天空の街だったのだろうと思います。
インカ帝国が支配していた時代、スペイン人に滅ぼされた後忘れ去られていた時代、そして、数百年ぶりに発見され、我々現代人が訪れると何かを語りかけてくれる時代。それぞれの時があるからこそ、この遺跡が価値あるものになるのだろうと思います。
ひょっとしたら、地球上には忘れ去られ発見されるのを待っている遺跡がまだどこかにあるような気がします。