二十代の頃はお洒落が好きで、お出かけ時には必ずイアリングをしました。買い物に行くと、服に合わせて色々なイアリングを買ったりしました。
でも一つ困ったことがあって、長い間着けているうちに耳たぶが痛くなってくるのです。だから殆どお出かけの途中で外してしまい、無くしてしまうものも沢山ありました。
当時ピアスが流行り始めて、友達の何人かは着けていました。小さくてかわいい安価なものが沢山売られていて、長時間着けても耳は痛くなりません。
私もピアスにしたかったのですが、「私の目の黒いうちは、絶対に許さない。」と言って母は許してくれませんでした。服装はすごくおしゃれに気を遣う人だったけれど、体に穴をあけることは許せない世代だったのです。
私には娘が二人いますが、上の子は大学に入るとさっさと自分でいくつも穴を開けてピアスを着けていました。でも、今では面倒だと言って何も付けないので、穴がふさがってしまいました。
下の子が着けたいと言い出したら、自分も一緒に穴をあけようと思っていましたが、本人はあけるつもりがないようです。
今では実家の母は、とっくにピアスのことなど関知しなくなっているので、やろうと思えばいつでも出来そうです。でも、今更わざわざやるのもなー、痛そうだしなーと思いつつ機会を逃してしまいました。
たまにおしゃれして出かけても、もう耳はおろか指輪でさえ体に負担がかかっているようで窮屈に感じ、つけることはなくなってしまいました。締め付けない楽ちんな恰好が一番だなあと、つい思ってしまう自分ですが、あまりにもだらしない格好で生活しないように気を付けなければとも思います。