パラリンピックの開会式を見ました。全て見たわけではありませんが、各国の参加者が嬉しそうに入場してくる姿を見るのは楽しいものです。大団体で入場する国もあれば、よく知らない国からたった一人で参加する国もあります。
しゃれたジャケットのユニフォームを着た人たちもいれば、国旗や民族衣装的な色や柄の要素を取り入れたものもあって、これも開会式の楽しみです。
とりわけ組織委員会が企画したパフォーマンスは素晴らしいなと思いました。オリンピックの開会式も日本の文化伝統を伝える楽しいものでしたが、パラリンピックの方がよりテーマ性が強く打ち出されていました。
それぞれの場面で登場した個性的な飛行機やロックバンド、ダンサーたちは、主人公となった車いすの少女が演じる片翼の飛行機のために自分たちができる最高のパフォーマンスで少女を励ましました。それらも素晴らしかったのですが、とりわけ片翼の飛行機の少女の演技に感動しました。笑顔や驚き、悲しみの表現力も豊かで、片方しか使えない右腕を使って様々な動きで感情を表現している姿は、十代前半の少女とは思えないほどでした。
コロナ感染が更に広がりを見せる中、無観客で行われたのは仕方ありません。でも、もっとたくさんの人々に実際のパフォーマンスを生で見てもらえるように、人々が免疫を備えた後で何らかのイベントを催すといいのではないかな、このままではもったいないなと思いました。
